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 【吉本美奈子】作家で内閣官房参与の堺屋太一氏(78)が自社ビルの1、2階を、所蔵する絵画などを展示する東京都新宿区立の美術展示施設にして ほしいと申し入れている。中山弘子区長は乗り気だが、区議からは「公平性に問題がある」と異論が続出。区は開館の是非を、文化芸術振興会議に諮問する方針 だ。
■区議「公平性に問題」
 区や堺屋氏によると、ビル(新宿区愛住〈あいずみ〉町)は、堺屋氏が2004年まで約20年間住居として使い、現在は株式会社「堺屋太一研究所」 が所有する。4階建て延べ床面積約510平方メートルのうち、1、2階の約268平方メートルを無償で区に貸し、「区立美術愛住館」(仮称)にするという 内容だ。財団法人「堺屋記念財団」が指定管理者として区から費用を年間1500万円受け取るとしている。財団の代表理事は堺屋氏本人が務め、3、4階には 財団事務所が入る。
 1、2階の改修費約1億円は堺屋氏が負担し、絵画約300点も区に寄贈する。このうち3分の2を妻で画家の池口史(ちか)子氏(70)の作品が占める。所蔵品のほか、国内外の現代洋画の展示を企画する。1、2階は堺屋氏の死後、区に寄贈したいとしている。