1秒に3千万手、将棋ソフト進化の証し 現役プロに勝利
【村瀬信也、波多野陽】将棋の現役プロがコンピューターソフトに初めて敗れた。将棋ソフトの開発が始まって約40年。これまでは形勢を判断する力に勝る人間の強みが上回ってきたが、プログラムやマシンの著しい進歩を印象づけた。この日の対局は、序盤から定跡を外れ、佐藤慎一四段(30)が想定していなかった展開に。その後は大熱戦となった。1秒間に3千万以上の局面を考えられるソフト「ポナンザ」が、終盤で佐藤四段陣の守りの弱点を巧みについて襲いかかり、そのまま押し切った。
佐藤四段は2008年、年齢制限ギリギリでプロ入りした苦労人。対局前日の自身のブログで、この1週間の不安な気持ちを「真っ暗な闇に包まれそうになったりした」と振り返り、「応援してくれる人の為(ため)、自分の為に、絶対勝つ」と書き込んだ。和服の正装で臨んだが、及ばなかった。
大産大、やらせ受験で偏差値かさ上げ 背景に私大二極化
【阿久沢悦子】受験者数を確保し偏差値を上げようと、大阪産業大(大阪府大東市)が、入学する意思のない系列高の生徒に大量に受験させていたことが発覚した。背景には、少子化で人気校と不人気校が二極化し、生き残るためなりふり構っていられない私立大の現状がある。大阪産業大は、2012年の推薦も含めたのべ志願者数は9274人。学部ごとの平均偏差値は40台で「成績中位の子が進学する大学」(予備校関係者)という位置づけだった。
だがこの数字は、大学側が「演出」したものだった。志願者の24%にあたる2259人が、系列の大阪桐蔭高の受験生。同校は京大の50人をはじめ、国公立大に200人以上が合格する進学校だ。大学は受験料を無料にし、センター試験の点数だけで合否判定が受けられる入試の出願を促した。大学の議事録によると、偏差値の維持と受験者数確保が目的だった。
新出生前診断、1日から 遺伝相談重視、17施設で順次
【下司佳代子】妊婦の血液で胎児のダウン症などの染色体異常がわかる新型の出生前診断が4月1日から昭和大学病院(東京)などで始まる。17の医療機関が計画中で準備が整い次第、スタートさせる。十分な情報や知識がないまま、人工中絶につながらないよう、染色体異常や検査について説明、相談にのる遺伝カウンセリング(遺伝相談)を充実させ、慎重に進めることにしている。検査の対象は出産時に35歳以上の高齢妊娠、超音波検査などで胎児に染色体異常が疑われる妊婦で、費用は約20万円。昭和大は、妊婦健診をしている医療施設から紹介があった場合に限って受け付ける。個人からの直接の予約は受け付けない。北大病院は2日から始める。
この検査は採血だけで済み、妊婦の体への負担も小さいため、十分な情報がないまま中絶が広がれば、生命の選別につながりかねないとの指摘もある。
このため、日本産科婦人科学会(日 産婦)は3月、検査の条件を定めた指針を決定。遺伝相談ができることを条件に臨床研究として始めるよう、計画施設に求めた。日産婦など118の学会を束ね る日本医学会にできた認定機関が、こうした条件を満たしている施設か審査している。1日以降、認定施設名は日本医学会のホームページで公表される。
首都高、現金払い機械化へ 豊洲など23料金所
【桑山敏成】首都高速道路は、東京都内と神奈川県内の23の料金所で、現金の通行料金の受け取りを機械化する。4月1日から豊洲料金所でスタート、2013年度中に約16億円かけて順次導入する。首都高はETC(自動料金収受システム)車以外の現金支払いの車は、料金所の係員が運転手から受け取り、精算していた。しかし、首都高は料金所ブースが狭く、係員1人あたりの空間が手狭で環境が悪い。精算機導入により、現在2~3人いるブース内係員を減らすことで、人件費削減とともに、1人あたりの空間を広げて環境を改善する狙いもあるという。
料金精算機はブースに埋め込まれ、乗用車と運転台の高い大型車に対応できるよう、2段になっている。料金所に進入した車をセンサーで判断、料金を表示するとともにアナウンスし、お金を投入してもらう。領収書も出る。精算機は右側のみのため、左ハンドルの車は左側のインターホンを使い、係員を呼び出す。
死体遺棄容疑で妻と長男逮捕 兵庫・芦屋の団地遺体
兵庫県芦屋市のUR都市機構芦屋浜団地の一室から30日に毛布などにくるまれた男性(45)の遺体が見つかった事件で、県警は31日、同居の妻(47)と長男(23)を死体遺棄容疑で逮捕した。芦屋署によると、2人は共謀し、昨年3月末ごろ、男性の遺体を毛布などで包み込んで自宅内に遺棄した疑いが持たれている。
同時期ごろ、妻から男性が家出したと届けが出ていたという。同署は司法解剖して死因を調べる。
30日午後に別の同居の家族から「室内に遺体がある」と届け出があり、同署が捜索令状を取って調べたところ、部屋の中から、ほぼ白骨化した遺体がみつかり、事情を聴いていた。
「無名」バンドが大阪城ホールへ 熱意でつかんだ夢舞台
大阪出身の「無名」のロックバンドが4月8日、大阪城ホール(大阪市中央区) でコンサートを開く。最大1万6千人を収容でき、ビッグネームの歌手らに限って公演を認めてきた日本有数の会場で、音楽会社と契約していないようなバンド の単独ライブは「極めて異例」(ホール関係者)だ。メンバーの熱意を認めたホール側のはからいで、「1日だけの夢」が実現した。バンドは4人組の「おかん」。大阪市東淀川区出身のボーカル、DAIさん(30)が17年前、同じ中学校の出身者らと結成。「聴く人の家族のような存在になりたい」と名付けた。
メンバーの長年の夢は、かつて少年時代にコンサートを聴きに来た大阪城ホールで公演できるようなバンドになることだった。しかし現実は厳しい。音楽会社と契約することはかなわず、食べるのが精いっぱいの日々が続いた。
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