昨年衆院選は違憲・無効と判決 広島高裁、初のやり直し命令
最大2・43倍の「1票の格差」が是正されずに実施された昨年12月の衆院選をめぐる全国訴訟の判決で、広島高裁(筏津順子裁判長)は25日、小選挙区の区割りを「違憲」と判断し、広島1、2区の選挙を無効とした。無効の効果は「今年11月26日の経過後に発生する」とした。同種訴訟の無効判決は初。直ちに無効とはならないが、格差の抜本的な是正に乗り出さなかった国会に司法が選挙のやり直しを命じる異例の事態となった。
一連の訴訟で小選挙区についての判決は8件目で、違憲判断は6件目。
昨年11月に議員定数を「0増5減」する緊急是正法が成立したが、衆院選には適用されなかった。
(共同)
自転車の欠陥で輸入元に賠償命令 1億8900万円
イタリアの「ビアンキ」ブランドの自転車で走行中に前輪が外れて転倒し障害が残ったとして、茨城県つくば市の中島寛さん(63)側が輸入元のサイクルヨーロッパジャパン(東京)に計約2億4千万円の損害賠償を求めた訴訟の判決で、東京地裁は25日、「製造物責任法上の欠陥があった」と認め、約1億8900万円の支払いを命じた。白井幸夫裁判長は、自転車のサスペンションが分離し、前輪が脱落したと事故原因を認定。購入から約6年4カ月が経過していたが「保管やメンテナンスの状況を考慮しても、通常備えるべき安全性を欠いていた」と判断した。
(共同)
28日に小選挙区の区割り案勧告 衆院選で画定審議会
総務省は25日、衆院選挙区画定審議会(会長・村松岐夫京大名誉教授)が28日に「1票の格差」是正に向けた小選挙区の区割り改定案を安倍晋三首相に勧告すると発表した。改定原案が既に決まった鳥取県など、17都県の少なくとも42選挙区で線引きを見直す。
審議会は28日夕の会合で改定案を決定した後に勧告する。政府は勧告を踏まえ、4月上旬にも公選法改正案を国会に提出し、早期の格差是正を目指す。ただ民主党は「議員定数削減を含む抜本改革が置き去りになる」(幹部)と警戒感を強めており、改正案の成立は見通せない。
(共同)
川崎の郷土史研究家ら 謎の難読碑文解明
江戸末期、「桜田門外の変」の惨劇から逃れた彦根藩士が、現在の川崎市に残した碑文を、地元の郷土史研究団体が解読した。小説「桜田門外ノ変」の著者吉村昭氏が「ひどい崩し字で判読できず」と嘆くほど難読字が多く、謎だった内容。巧みな修辞から浮かび上がったのは、俗世の未練を断ち切れない隠士の苦悶(くもん)だった。 (栗原淳)碑は小田急線向ケ丘遊園駅近くの広福寺(同市多摩区)にあり、高さ約百十センチ、幅約五十センチ。裏面に「彦城隠士 畑権助」と刻まれている。
市教育委員会は一九七六年に調べたが、表面は判読を断念。寺への聞き取りで、大老井伊直弼(なおすけ)の家臣「畑権助(はたごんすけ)」が変の現場から逃げ、寺男となって寺子屋を開き、文久三(一八六三)年に七十五歳で没した、との伝承を記録した。
その後も郷土史家らが成果を上げられなかった判読に成功したのは、稲田郷土史会(同区)の平林勤さん(67)。印面に古い書体の文字を刻む篆刻(てんこく)の講師を務めている。「江戸時代の公式書体『御家流』から解き放たれ、中国の書の影響も感じさせる」と独特の「くせ」に着目、書道の知識を生かして五行、全四十六字を判別した。
冒頭の五文字は雅号とみられる。二行の序言に続き、最後の二行は俳句の構成。石造物に詳しい市市民ミュージアムの望月一樹学芸員は「別の読み方ができる箇所もあるが、払いの書き方などを他の碑文と比べたところ、全体としては妥当な判読では」と評価する。
坊主頭で布袋腹の風体を瓢(=ひょうたん)に見立てた句に読める。が、同会の郷土史家、山口醇さん(78)は「障る」は「触る」と「解脱に差し障る」、「は撫で」は「離(はな)で」と「撫でる」の掛け言葉で「頭と体はつながっていて良いのだろうか」の意味があると見抜いた。
主君を守れず、彦根藩邸に戻った家臣ら七人は斬首刑になった。山口さんは、これを伝え聞いた権助が生き永らえているわが身を恥じ、句を詠むにいたったと考える。ただ、碑に刻んだ人物は特定できていないという。
権助が没して今年で百五十年。彦根城博物館(滋賀県彦根市)の渡辺恒一学芸員によると、直弼一行に畑権助を名乗る武士は史料で確認できず、彦根藩士なら偽名の可能性が高いという。「世間では事件の記憶が新しく、本名を名乗れなかったのだろう」と渡辺さん。事件に関係した彦根藩士の心情を直接知る文書史料はないといい「隠士の思いが伝わってきて、意義深い発見だ」と喜んでいる。
◆平林さんらの解釈
順当な時機に彦根藩に仕官し、(桜田門外の変で)鬨(かちどき)の声を聞いて逃亡した。それから寺の食事にありつき、剃髪(ていはつ)しただけだが、世俗を離れた気分である。
坊主頭と太鼓腹は、ひょうたんみたいで、なでると気持ちがよい。だが、その頭と体は、つながっていてよいのだろうか。
<桜田門外の変> 安政7(1860)年3月3日、江戸城桜田門外で大老井伊直弼が水戸脱藩士と薩摩藩士に暗殺された事件。直弼が攘夷(じょうい)派に加えた激しい処罰(安政の大獄)に憤慨した浪士18人が、登城中の大老を襲撃した。直弼の周りを彦根藩士や足軽、馬夫ら総勢100人近くが警護していたが、藩士4人が闘死、深手を負って4人が後に死亡したほか、十数人が負傷した。
(東京新聞)
キプロス支援条件で基本合意 「金融破綻を回避」
【ブリュッセル共同】財政危機に陥ったキプロスのアナスタシアディス大統領と欧州連合(EU)のファンロンパイ大統領、国際通貨基金(IMF)のラガルド専務理事らはブリュッセルで会談し、25日未明、キプロスに対する100億ユーロ(約1兆2千億円)の金融支援の実施条件について基本合意に達した。EU当局者は「キプロスは金融破綻を回避した」と述べた。EUのユーロ圏財務相会合は25日未明、このキプロス支援の条件を承認した。25日合意できなければ、欧州中央銀行(ECB)はキプロスの銀行に対する緊急融資を打ち切る方針を示しており、破綻回避に向け時間との闘いになっていた。
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