昨年の衆院選は無効 一票の格差訴訟で初判断 広島高裁
【山本孝興】「一票の格差」が最大で2・43倍となった昨年12月の衆院選をめぐり、弁護士グループが「法の下の平等を定めた憲法に違反する」として選挙の無効(やり直し)を求めた訴訟で、広島高裁(筏津〈いかだつ〉順子裁判長)は25日、広島1、2区について「違憲で無効」とする判決を言い渡した。弁護士らが1962年に始めた一票の格差訴訟で、無効判決が出たのは全国で初めて。広島1区の当選者は岸田文雄氏(自民)、2区は平口洋氏(同)。ただ、被告の広島県選挙管理委員会は上告するとみられ、最高裁で無効判決が確定しない限り失職はしない。高裁は選挙時の区割り規定そのものを違憲と判断したが、無効訴訟は選挙区ごとに起こす形式となっており、対象となった広島1、2区のみを無効とした。
一連の訴訟では、二つの弁護士グループが全国14の高裁・支部すべてで、計31選挙区を対象に提訴。6日の東京高裁を始め、5高裁・支部も違憲としたが、弊害が大きい場合はあえて無効としなくてもよい「事情判決」の考えを採り、違法の宣言だけをした。名古屋、福岡の両高裁は「違憲状態」と判断した。
「欠陥自転車で転倒、後遺症」認定 輸入元に賠償命令
【小松隆次郎】自転車の欠陥が原因で転倒し、重傷を負ったとして、茨城県つくば市の男性らが自転車を輸入した「サイクルヨーロッパジャパン」(東京都千代田区)に計約2億4100万円の損害賠償を求めた訴訟の判決で、東京地裁(白井幸夫裁判長)は25日、計約1億8900万円の支払いを同社に命じた。判決は、自転車の前輪と車体をつなぐ部分が走行中に分離したことについて、自転車の欠陥だと認定。サイクル社に製造物責任法(PL法)に基づく賠償責任があると結論づけた。
訴えていたのは元会社社長の中島寛さん(63)と、中島さんを介護する妻の典子さん(60)で、2人に対しては約1億5千万円の支払いを認めた。このほか、事故による保険金を中島さんに支払った保険会社には約3900万円の支払いを認めた。
判決によると、転倒事故は2008年8月、つくば市内の路上で発生。中島さんはスポーツタイプの自転車を走行中に転倒し、顔面などに重傷を負った。頸椎(けいつい)や脊髄(せきずい)を損傷したため、全身まひで首から下が動かなくなる後遺症が残った。
自転車はイタリアの「ビアンキ」ブランドで、台湾の自転車メーカーが製造し、サイクル社が輸入していた。サイクル社は訴訟で、事故は前輪に異物が挟まったために発生したものだと主張していた。
「蒼国来さんは今も幕内力士」 地位認める判決
大相撲の八百長問題で、日本相撲協会の引退勧告を受け入れず解雇された元幕内・蒼国来さん(29)=中国出身=が、協会を相手に、幕内力士として土俵に復帰することなどを求めた訴訟の判決で、東京地裁(古久保正人裁判長)は25日、蒼国来さんが現在も幕内力士の地位にあることを認めた。元蒼国来さん側は、協会の八百長調査や解雇手続きの不当性を主張していた。EPAの看護師候補、合格率9.6% 昨年下回る
厚生労働省は25日、経済連携協定(EPA)に基づきインドネシアとフィリピンから受け入れた看護師候補者30人が国家試験に合格した、と発表した。受験者は311人で、合格率は9・6%。5回目の試験となる今年、厚労省はEPAの候補者の試験時間を1・3倍に延長。試験問題の漢字にはすべてふりがなを振った。しかし、昨年の合格率11・3%より低かった。
入国年度別の合格者数は、1年間の滞在延長が認められた09年度の候補者が18人。10年度が4人、11年度は8人、12年度はゼロだった。
日本人を含む全体の合格者は5万224人で、合格率は88・8%。
がん「親玉」幹細胞狙う臨床研究へ 末期患者治療に期待
【大岩ゆり】がんの再発や転移の原因とされる「がん幹細胞」を狙い撃ちする臨床研究が4月上旬、国立がん研究センター東病院(千葉県)で始まる。がん幹細胞を標的にする治療の臨床研究は国内で初めて。手術で切れないがんでも根治できる治療法につながる可能性がある。がん幹細胞はがん細胞を生み出す「親玉」のようなもので、さまざまながんの中に存在することがわかっている。盛んに分裂するがん細胞は、抗がん剤や放射線の攻撃を受けやすいが、多くのがん幹細胞はあまり分裂しない「休眠状態」。抗がん剤や放射線が作る活性酸素などから身を守って生き残る性質もあり、再発や転移を起こす。
東病院と慶応大のチームは、胃がんの幹細胞の表面にある特徴的なたんぱく質CD44vの働きを抑えると、活性酸素の攻撃に弱くなることを発見。潰瘍(かいよう)性大腸炎の治療薬として長年使われているスルファサラジンという飲み薬で、このたんぱく質の働きを抑えられることも見つけた。
マンションに住民女性?遺体 夫を聴取へ 東京・文京区
25日午前10時ごろ、東京都文京区本郷4丁目のマンションの一室で、住人の女性(80)とみられる遺体を警視庁本富士署員らが見つけた。署員が室内に入ろうとした際、女性の夫(78)が包丁を振り回して暴れたため、公務執行妨害容疑で現行犯逮捕した。遺体に目立った外傷はなく、本富士署が死因を調べるとともに、夫からも事情を聴く方針。本富士署によると、文京区職員から「去年11月から女性と連絡がとれない」との通報があったという。
No comments:
Post a Comment