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Wednesday, 8 May 2013

The Asahi Shinbun 9-May-2013

 

枯れ葉剤、復帰前の沖縄に ベトナム戦で使用、米は否定

 

 【奥村智司】ベトナム戦争で米軍が使用し、大きな健康被害をもたらした枯れ葉剤が、本土復帰前の沖縄に持ち込まれていたことが米軍の公文書や沖縄の住民の証言で明らかになった。ただし、米政府は「(公文書の)記述は誤り」と否定している。
 猛毒のダイオキシンを含む枯れ葉剤が沖縄に保管されていた可能性は以前から指摘されてきたが、米政府が認めたことはない。
 米陸軍化学物質庁(CMA)は2003年、米軍が化学兵器の保管や処分をしていた北太平洋の米領ジョンストン島の環境調査報告書を作成。報告書には、72年に「エージェント・オレンジ」と呼ばれる枯れ葉剤が入ったドラム缶2万5千本(520万リットル)が沖縄から同島に運ばれた、との記述がある。沖縄にはベトナムから持ち込まれたという。




パート女性、早産リスク高め 正社員・主婦の2.5倍



 【岡崎明子】パートタイムで働いている女性は、正社員や専業主婦に比べ、早産するリスクが2・5倍高いことが、厚生労働省研究班の大規模調査でわかった。国内で労働と早産リスクの関係について調べたのは初めてという。
 パート勤務の形態や職種の違いによる分析はできていないが、研究班は、おなかの張りなど早産の兆候が出ても、休みを取りにくい労働条件が影響している可能性があるとみている。
 早産は少ない体重で生まれたり、赤ちゃんの命にかかわったりする心配がある。富山大や順天堂大、愛育病院など全国11施設で2008~10年に妊娠し、その後出産した1365人を解析した。内訳は専業主婦573人、正社員560人、パートなど192人。
 予定日より3週間以上、早く出産した早産の割合は7・5%。うちパートなど非正規雇用で働く女性は12・5%が早産で、統計処理したリスクは専業主婦の2・54倍だった。正社員の早産率は6・6%で、専業主婦の6・5%とほぼ同じだった。




食器洗浄機、カビに注意 7割で検出、感染症原因にも



 【編集委員・永井靖二】 急速に普及する食器洗浄機の内部にカビが繁殖していることが、大阪市自然史博物館の浜田信夫・外来研究員の調査で分かった。サンプル調査の7割近くにのぼった。抵抗力が弱まっている人に感染症を引き起こす種類が多数派といい、こまめな手入れが必要だ。
 浜田さんは昨秋、食器洗浄機がある大阪府内の134世帯の協力を受け、洗浄水や内部を拭き取った試料からカビの有無を調べた。
 その結果、68%に相当する91台からカビが見つかった。ドアからの水漏れを防ぐパッキング部分は58台(43%)から検出された。18台には洗浄水1ミリリットルあたり100個以上のカビが見つかり、同1千個以上のものも2台あった。
 使用年数が1年を超すと、年数とカビの数に明確な関連は見られなかったが、漂白剤入り洗剤を使った洗浄機では、漂白剤入りを使わない洗浄機よりカビの数が3分の1~10分の1と少なかった。






辞退・辞退…投票7回で議長決定 熊本・相良村議会

 

 【知覧哲郎】投票7回で、やっと議長選出――。8日にあった熊本県相良村議会(定数10)の臨時会で、新しい議長が決まるまで、議員の間で激しい駆け引きが繰り広げられた。定数が1減となった4月の村議選で、村長を支持する議員と批判的な議員が5人ずつとなり、「議長を出さない方が議案採決などで有利」との思惑が働いたようだ。
 議長選挙は無記名投票であった。しかし、最多得票で議長候補になった議員は「農業振興に全力で努めたい」などと、その都度就任を固辞。うち3回は5票ずつの同数となり、くじで当選者を決めたが、それでも辞退が続いた。
 結局、休憩を挟んだ7回目の投票で最多の4票を得た村長支持派の友田政春議員(75)が「このままでは日本中からおかしいと見られる」と議長就任を受 諾。友田新議長は就任のあいさつで、「私心を捨て、村民目線で働く」と語り、議員にも「議場では感情的にならず、平常心で臨んでほしい」と求めた。
 この日は副議長などの選出も投票になり、議場での投票は計11回に及んだ。

 

 

三重の10歳ライダー、米国で快走 国際レース3冠

 

 【佐野登】三重県鈴鹿市立牧田小学校5年下田丈(じょう)君(10)=同市平田1丁目=が、4月に米国で開催された国際的なモトクロスレースの3クラスで、念願の初優勝を果たした。141センチの自分の背丈より大きなトロフィー3本を持ち帰り「うれしいけれど、全米アマチュアモトクロス選手権で勝つのが目標」と、次のレースに意欲を燃やす。
 優勝したレースは、ネバダ州で4月8~13日にあった「ワールドミニグランプリ」。4歳から出場でき、50~150ccの排気量と年齢などでクラス分けされ、米国はじめヨーロッパなどから約1300人が出場した。下田君は65cc、85ccの5クラスに出場して3クラスを制覇し、米国のサイトでも紹介された。あとの2クラスは2位と4位だった。
 同行した父・陽一さん(38)によると、レースは1・5キロのコースを8周し、どのクラスも2度レースをしてポイントを競う仕組み。下田君は「(出場)台数が多くて難しかった」とレースを振り返るが、陽一さんは「ものおじしない、本番に強い性格が幸いしました」と話す。

 

 

立ち会い人得意の戦型 将棋名人戦第3局

 

 本局の立会人は島朗(しま・あきら)九段。日本将棋連盟理事で、東日本大震災後は東北統括本部長として被災地支援に大車輪の働きをしている人だ。前 夜祭で、地元の方々がうれしそうに島九段に話しかける様子に接して、島九段が本局に、どれだけ情熱を注いでこられたかが、よく分かった。 対局生中継はこちらから
 情熱の現れの一つが、立会人として着用した和服だ。「原田泰夫先生が着ておられた和服です」。島九段の最新刊「島研ノート 心の鍛え方」(講談社)に は、「原田先生はいつも和服姿で風格のある、本当にすばらしい方であった」「もし一人だけ、誰のような棋士人生を送りたいかと問われたら、原田先生のよう に生きたい、と私は答えるだろう」という記述がある。最も敬愛する先輩棋士の和服を身につけ、愛する東北での名人戦を支えようとしている。
 盤上は「角換わり腰掛け銀」に進んでいる。島九段は「角換わり腰掛け銀研究」という定跡書も著している。プロ棋士でも読みこなすのは難解という評判があるほど、精緻な研究書だ。本局は、島九段にぴったりの戦型といえるだろう。(佐藤圭司)
■第3局始まる 1、2局とは違う進行に
 森内俊之名人(42)が挑戦者の羽生善治三冠(42)に2連勝して迎えた第71期将棋名人戦七番勝負(朝日新聞社、毎日新聞社主催、大和証券グループ協賛)の第3局が9日午前9時、岩手県宮古市の浄土ケ浜パークホテルで始まった。森内名人が3連勝で防衛にあと1勝と迫るか、羽生挑戦者が1勝目を挙げて巻き返すか。
 午前9時、立会人の島朗九段が「定刻になりました。挑戦者・羽生三冠の先手で始めてください」と告げ、羽生挑戦者はひと呼吸置いて初手▲7六歩。森内名人はすぐに△8四歩と応じた。いずれも「相がかり」の戦型となった第1、2局とは違う進行となった。
 対局は2日制。持ち時間は各9時間で、10日夜に終局する見込み。(深松真司)




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