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 【北京=林望】中国山西省公安局などによると、6日午前7時40分(日本時間同8時40分)ごろ、同省の省都太原市の共産党省委員会のビル前で複数回の爆発が起き、少なくとも1人が死亡、8人が重軽傷を負い、多数の車両に被害が出た。ビル前に止まっていた車両などが爆発した模様で、テロの可能性がある。
 中国では先月28日に北京・天安門前に乗用車が突っ込んで炎上し、40人余りが死傷する事件が起きたばかり。重要会議の党中央委員会第3回全体会議(3中全会)の開幕を控えるなかで、山西省の党権力の中枢でテロの疑いのある事件が起きたことは、習近平(シーチンピン)政権に大きな打撃となる。
 現場は太原市の中心部。省公安局は「爆発は小型の爆発物によるもの」としている。国営新華社通信は、住民の証言として、爆発音が計7回続き、小型のワゴン車が爆発したと伝えた。現場には、爆発物に仕込まれていたとみられる金属球が散らばっていたという。国営中央テレビは公式ミニブログで、ビルの前の植え込みでも爆発が起きたと伝えた。
 中国版ツイッターの「微博」に掲載された写真には、党省委員会のビル前に白い煙が立ち上り、車のガラスが粉々に割れている様子が映っている。路上で倒れている男性の姿もある。
 習指導部は天安門前の突入・炎上事件以来、北京を中心に警備態勢を強化。郭声●(●は王へんに昆)公安相は4日、「(天安門前の)事件の教訓を総括し、遺漏なくテロ活動を未然に防げ」と号令したばかりだった。