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Friday, 2 May 2014

The Asahi Shinbun 3-May-2014


ラッパーが政治動かす 「クラブ守る」議員を行脚

 

 政治家も官僚も「ざけんじゃねえ」。でも、それじゃ何も動かない。政治で何かを変えよう! ラッパーたちが立ち上がった。

客に性風俗を乱す享楽的なダンスをさせていたとするには合理的な疑いが残る――大阪地裁は4月25日、風俗営業法違反の罪に問われたクラブ「NOON」の元経営者に無罪を言い渡した。1年前、クラブ規制を変えようと始まった運動に追い風が吹いた。
 ここで言うクラブは、女性が隣に座って酒や会話を楽しむ昔ながらの「クラブ」ではない。1980年代に生まれ、最先端の音楽が流れる中、酒やダンスを楽しむ「クラブ」だ。
 昨年5月。都内のクラブで活動するラッパーのダースレイダー(37)は東京・永田町議員会館に乗り込んだ。クラブ規制を緩和する風営法改正の必要性を国会議員に訴える。
 十数人の議員を前に、金髪やサングラスにスーツ姿の8人の仲間と、世界のヒットチャートはダンス音楽が占め、観光、イベントなどダンス産業の裾野は広く、経済成長にもつながることを訴えた。パソコンや動画も使い、世界各国のクラブの映像も上映した。
 青春時代、遊び場だったクラブはいま仕事場だ。そこが警察の摘発を相次いで受けている。クラブを守りたいという一念だった。
 訴えが終わると、国会議員から拍手がわいた。

 「ドアだけ閉めときゃバレないさ」。1987年の「Hoo! Ei! Ho!」(風営法)という曲の一節だ。
 「設備を設けて客にダンスをさせる営業」に面積や立地など条件をつけ、公安委員会許可制とした同法。85年の改正で営業が原則午前0時までと規制強化された。クラブや客が法や当局に素直に従うとはカッコわりぃ、政治権力に「ファック(ざけんじゃねぇ)」と中指を立てる。そんな声の代弁として、歌い継がれている。
 だが2010年末、「NOON」が風営法違反容疑で警察の摘発を受け、当時の経営者が逮捕された。「音楽バー」とも見えるグレーさから、クラブは それまで大規模な摘発を免れてきたが、ごみや騒音など近隣とのトラブルも目立っていた。摘発は「調子に乗るなよ」という警察の本気を感じさせたという。も はや、「ドアだけ閉めときゃ」と言っていられなくなった。
 関西のクラブの客らが立ち上がった。「規制は表現の自由を保障する憲法に違反する」と異議を申し立てた。音楽家坂本龍一らも参加し、15万人の署名につながった。逮捕された経営者は裁判で「規制は違憲だ」と主張した。
 だが、「『正論』や『運動』だけでは変わらない」。現実を政治の力で変えようと動いたのは、若手弁護士で署名運動にも関わっていた斎藤貴弘(38)たちだ。ダースレイダーらクラブで活躍する著名アーティストに呼びかけて勉強会を開き、国会議員に直接働きかけることを決めた。
 「堂々と踊るには『ファック』(ざけんじゃねえ)じゃない。『ロビー』(働きかけ)だ」が合言葉になった。









ストーカー被害の女性刺殺、容疑の男を送検 大阪府警

 

 大阪市平野区の路上で、大阪府松原市のスナック店員、井村由美さん(38)が刺殺された事件で、府警は3日午前、殺人容疑で逮捕した大阪市平野区長吉長原西4丁目の無職、松本隆容疑者(57)を大阪地検に送検した。
 捜査1課によると、松本容疑者は2日午前2時20分ごろ、平野区長吉長原西3丁目の路上で、井村さんの首や腹などを刺して殺害した疑いがある。3日に司法解剖し、死因を調べる。
 松本容疑者は昨年8月ごろから井村さんの勤め先のスナックに来店するようになり、一方的に好意を寄せていたという。井村さんからストーカー被害の相談を受けた府警は今年3月、松本容疑者に警告していた。
 松本容疑者は事件前にレンタカーを借り、「車の中で待っていた」と説明しており、計画的な犯行とみている。捜査1課によると、「井村さんのことが 好きで、このままだと会うこともできない。井村さんを殺して自分も死ねば、あの世で一緒に暮らせると思った」と供述したという。










じぇじぇの次は「てっ」? 花子とアン、視聴率好調

 放送開始から1カ月が経ったNHK連続テレビ小説花子とアン」の視聴率が好調だ。登場人物のセリフには、甲州弁で驚きを表す「てっ」、しっかりの意味の「こぴっと」がしばしば登場する。前々作「あまちゃん」では「じぇじぇじぇ」が一大ブームを巻き起こし流行語大賞に輝いた。2匹目のどじょうを狙う。
 女優の吉高由里子さんが主演する今作は、山梨出身の主人公、安東はな(村岡花子)が東京の女学校で勉強するため上京し、やがて「赤毛のアン」など児童文学の翻訳に人生を捧げる物語。5日放送分からの6週目では、華族の令嬢・葉山蓮子(れんこ)(仲間由紀恵)が、はなとともに甲府を訪れ、華やかな衣装をまとった姿に地元の人たちが「てっ!」を連発する。
 加賀田透チーフ・プロデューサーによると、花子の孫にあたる村岡恵理さんの原作「アンのゆりかご」には出てこないセリフで、脚本の中園ミホさんも最初は標準語で書き始めた。
 “導入”を勧めたのは甲州弁指導の奥山真佐子さん。台本上の表記は「て!」「てっ!」「てぇ……」など内容によって様々で、「感情をひと言に込めるため、発音は俳優さん任せ」という。
 加賀田さんは「作品作りを始めたのは『あまちゃん』が人気を博した頃。最初は正直、少し恥ずかしいという思いがあった」と笑うが、放送1カ月間(27回分)の平均視聴率は21・8%(関東、ビデオリサーチ調べ)と、直近の前2作を上回る。放送開始後から甲州弁がインターネットなどで話題になり、今では「今後も週に2~3回は出していく」と意気込んでいる。



 

みんぱく40歳、大変身 六本木で出張展、外に活路

 

 文化人類学の資料で世界有数の所蔵点数を誇る国立民族学博物館大阪府吹田市)が、新機軸を相次ぎ打ち出している。年間来館者は右肩下がりで一時13万人台まで落ち込んだが、研究者の顔が見える情報発信などが奏功し、近年は20万人前後まで回復。6月7日に創設40年を迎える「みんぱく」は、「都心」にも攻勢をかける。
■東京で大規模展示、ハルカスで講座
 世界各地の仮面、飛行機や魚などをかたどったガーナの棺おけ、インドネシアの葬送用の柱……。









初音ミク、実体化してみた 100体集めて展示 東京

 

 今や中高生の間でも人気の高いバーチャルシンガー初音ミク。元はパソコン用の歌声合成ソフトだったが、すぐれた楽曲が次々と発表されるにつれ、パソコンの中にしかいないミクをこの世界に実体化させようとする人もまた続々現れてきた。そんな実体化されたミク約100体を集めた「初音ミク実体化への情熱展」が、東京都千代田区猿楽町1丁目の明治大学米沢嘉博記念図書館で6月1日まで開かれている。「声」だけの存在だったミクに、リアルな身体を与えようとする人々の熱気を感じ取れる展示会だ。
 会場に入ると、一番奥に置かれたベンチに、目を閉じた等身大の初音ミクが静かに座っている。ハンドルネーム「みさいる」さんが作ったロボット1号機だ。人と同じ大きさのためか、まるでそこで眠っているように見える。横に置かれたiPadに は、このロボットが口を動かし、手を振りながら歌う姿が映し出されている。現在制作中の2号機用に一部のパーツが外されているため動かないが、この1号機 は実際に立って歌うロボットだった。「映像ではなく実際にさわれるミクを作りたかった。歌を歌うためには、形が決まったフィギュアではなく、自ら動くロボットでなければならなかった」と、みさいるさんは話す。
 その左横のひな壇には、手作りの小さなミクの人形たちが並ぶ。3次元データを基に像を削り出す「3Dプロッター」を使って作成した6分の1サイズのフィギュア、観音菩薩(ぼさつ)のような木彫りの像などのほか、カップ麺のふたに載せて麺ができあがるまで押さえてくれるユーモラスなモデルもある。
 ほかにも、ユーザーが採算度外視で作ったものに加え、メーカーがプロの技術を駆使して作ったフィギュアなど、数多くのミクが集められている。
 同展では折に触れて、出品者らによる講演会も開催される。4月に開かれた講演会のテーマは「ライブ」だった。初音ミクのオリジナル曲は5万8000を超し、今や世界一持ち歌の多い歌手だ。歌手にとって一番の見せ場はライブ。昨年8月に横浜アリーナで開かれた「マジカルミライ」では1日2公演に約1万4000人が訪れた。5月上旬から北米で始まるレディー・ガガのツアーのオープニングにミクが出演することも決まった。









わが輩はペンギン、名前はまだない すみだ水族館で誕生

 

 東京都墨田区すみだ水族館でマゼランペンギンの赤ちゃんが誕生した。5日にはもう1匹が生まれる見通し。東京スカイツリー開業2年の22日から6月15日まで一般公開する。

メス「カクテル」とオス「カリン」の子。3月24日に卵が産まれ、先月30日夜に孵化(ふか)した。名前はまだない。目も開いていない。体重約 80グラム、体長約15センチの手のひらサイズ。飼育係が24時間態勢で見守り、えさにはアジのすり身を与えている。約3カ月で成鳥と同じ大きさまで育つ という。
 飼育係の高嶋悠加里さんは「赤ちゃんらしいふわふわの時期はすぐに終わってしまうので、ぜひ見にきてほしい」。誕生を祝い、館内の「ペンギンカフェ」では3日から、ペンギン型のシュークリームをのせたプリンを特別販売する。











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