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Friday, 5 September 2014

The Asahi Shinbun 6-Sep-2014


エボラ熱ワクチン、11月にも利用可能に WHO発表

 

 世界保健機関(WHO)は5日、2種類のエボラ出血熱ワクチンについて、早ければ11月から利用可能になると発表した。臨床試験で安全を確認後、医療従事者に試験的に投与される見通し。実現すれば、治療が困難とされるエボラ出血熱の封じ込めが大きく前進しそうだ。
 2種類のワクチンは、カナダの研究機関などが開発したものと、英国の大手製薬会社などが開発したもの。WHOは4、5の両日、スイス・ジュネーブで開いた専門家会合で、エボラ出血熱の治療や予防の方法を検討し、この2種類が利用可能になるとの見解に至った。WHOのマリーポール・キーニー事務局長補は、会合後の記者会見で「治療法がないと信じられてきたが、望みが開けてきた」と述べた。
 エボラ出血熱の治療では、米国人の医療関係者などに投与された米国の未承認治療薬「ZMapp」が効果的とされた。しかし、この薬は現在、在庫が底をついており、その他の治療法が求められている。






EU、対ロシア制裁を強化 「停戦」に相次ぐ懐疑論

 ウクライナへの軍事介入を続けるロシアに対し、欧州連合(EU)は5日、追加制裁を実施することで合意した。制裁はロシアの基幹産業が対象で、8日に発動する。ウクライナ東部の軍事衝突を巡っては、同国政府と親ロシア派武装勢力が停戦に合意し、戦闘も起きていない模様だが、欧米諸国は、停戦が和平につながるのかを慎重に見極める姿勢だ。
 EU首脳会議のファンロンパイ常任議長と欧州委員会のバローゾ委員長の声明によると、EUは5日、ロシアの金融、エネルギー、軍事といった基幹産業を対象とする制裁を強化することで合意した。
 英フィナンシャル・タイムズ(電子版)によると、追加制裁には、ロシア政府系の大手石油会社によるEU圏内での資金調達の制限などが盛り込まれた。石油大手のロスネフチなどが対象とみられる。ロシアのプーチン大統領と親しい人物に対する渡航禁止や、関係の深い企業の資産凍結も含まれるという。


 

約6年ぶりの円安水準 家計や企業に負の面も

 

 5日の東京外国為替市場円相場が一時1ドル=105円71銭をつけ、2008年10月以来、約5年11カ月ぶりの円安水準となった。「円安は日本経済にプラス」と強調されてきたが、ガソリン価格を高止まりさせ、輸入食品の値上がりにもつながりかねない。製造業でも負の面が意識されはじめた。
 対ドルの円相場は、8月上旬の1ドル=102円台前半から、じりじりと円安に向かっていた。
 背景にあるのは、米国経済の回復期待だ。米連邦準備制度理事会(FRB)は、景気を刺激するため市場に大量のお金を流す金融緩和策を10月にも終える方針で、来年には利上げに踏み切るとみられている。金融緩和を続け、金利を低く抑えている日本との違いは鮮明だ。







不明の京大生2人、遺体で発見 富山の北アルプス

 

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 北アルプス・薬師岳(標高2926メートル)=富山市=近くで沢に流され、行方不明になった京都大学山岳部の男子学生2人が6日午前、現場付近の川の中で遺体で発見された。富山県警が発表した。
 富山南署などによると遺体で見つかったのは、いずれも京都市左京区に住む工学部2年の笹瀬頌晋(のぶゆき)さん(21)と経済学部1年の早川鵬図(ほうと)さん(20)。2人はロープでつながった状態で流された地点から約200メートル下流で沈んでいた。渡ろうとしていた対岸の木に結んでいたロープが切れたとみられる。
 2人は部OBの男性(32)と4日朝、沢登りのため薬師岳付近に入山しテント泊。下山予定だった5日に、標高約1300メートル付近の岩井谷を男性に続いて渡っていたときに流された。現場の沢は雨で増水していたという。






時代は自動運転?ブルドーザーに時速110キロ乗用車も

 

 広い土地を造成する土木現場や規模の大きな鉱山で、無人で走るトラックや自動で動くブルドーザーが活躍し始めた。作業効率を上げるねらいがあるが、これからも深刻化しそうな人手不足の解消策としても注目されている。
■どこを掘るかは自動で…運転席では前後移動のみ
 千葉県富津市でメガソーラーの建設が進む工事現場。約3万平方メートルの荒野を整えるため、自動運転ブルドーザーが土を掘り、地面をならしてい く。運転席の作業員は、ブルドーザーを前後に進めるだけだ。どこをどれだけ掘るかは、数センチの繊細さでブルドーザーが自動でやる。
 建機大手のコマツが開発し、昨年9月から国内でリース販売を始めた。
 仕組みはこうだ。建機はGPS(全地球測位システム)やセンサーを使い、自らの位置やアームの状態を把握する。整地の設計図面をあらかじめブルドーザーのシステムに送信すれば、現状の地形との違いを計算、自動制御で土を掘る。
 事前の測量などが必要なくなる。富津市の現場では、整地は従来の倍ペースで進んでいる。
 日立建機は昨春から、豪州の石炭の採掘場で、無人で走るトラックの実証実験を始めた。全長15メートル、荷台に290トン載せられる巨大トラックだ。採った石炭や土砂を積み込むところから、決められた置き場に下ろすまで、24時間無人で走りつづける。
 カメラやセンサーで周囲や路面の状況を把握しながら走るのは、乗用車の自動運転と同じだ。鉱山には突然飛び出してくるような歩行者もいない。無人ダンプと有人建機との回避ルールもつくりやすく、乗用車よりも実現はやさしい。無人ダンプはコマツもすでに実用化している。
■「熟練作業員の不足は世界共通」 需要高まるか






スポーツ推薦で挫折、算数からやり直し キャリアも分断

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 「練習がある」と言って家を出たものの、中学時代の友人と遊ぶ日々。東京都の私立高校に野球のスポーツ推薦で入学した昨年、ユウヤ(仮名)は悩んでいた。
小学1年で始めた野球。甲子園を目指す高校の厳しい練習は覚悟していた。公立中時代も、ぬるい練習をしていたわけではない。だが、野球に関係ない理不尽さは受け入れがたかった。
 5月に足を負傷し、練習では道具運びなどのサポート役をしていた。ある日、先輩から部室に呼び出された。上級生に囲まれ、「おまえ、ちゃんとやってねえんだよ」と、けがした足を竹刀で殴られた。理由のわからない「拷問」は、その後も続いた。
 部をやめよう。先輩たちと会わないように退学しよう。自分の中での踏ん切りは早々についた。でも、親には言えなかった。「自分を応援し、期待して くれている。私学に行く経済面も準備してくれた。これ以上は迷惑をかけられない」。ユニホームが汚れていないのは、けがで説明できたが、うそをついて外出 しても楽しくなかった。悩みを友人が心底から分かってくれたのが支えだった。
 ある日、親同士のつながりから、ユウヤの練習不参加は親の知るところになった。実情を余すところなく話した。親は戸惑った様子だったが、時間をかけて話し込むと、「おまえの人生だ。自分たちはそれを支える」と言ってくれた。1学期で退学した。
 2学期に都立高編入を目指したが、壁になったのが学力。英語は中学1年で学ぶbe動詞が使えなかった。小学校の算数で習う分数の計算も怪しかった。スポーツ推薦の進学を前提とし、勉強してこなかったつけが回ってきた。
 高校中退の相談や、転校・編入の支援を東京都内で続けるNPO高卒支援会に相談した。そこで基礎から勉強を教えてもらい、学力を上げて今年4月、都立高に再入学し、1年生からやり直している。
 支援を始めて30年目になる同会の杉浦孝宣代表は「スポーツ推薦で入った子は、指導者の暴力や先輩のいじめを受けても、自分の希望で入ったので親 にSOSをなかなか出せない傾向がある」と語る。昨年度は面談を行った相談のうち、7%がスポーツ推薦で高校に進んだケースだった。








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