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Saturday, 13 April 2013

The Asahi Shinbun 14-April-2013

村上春樹氏新作 存在し続ける過去に向き合う(書評)

■『色彩を持たない多崎つくると、彼の巡礼の年』 村上春樹〈著〉
村上春樹特集
評・佐々木敦(批評家・早稲田大学教授)
 発売当日まで他の一切が伏せられていたので、このいささか奇妙な題名は、巷(ちまた)でさまざまな臆測を呼んでいた。だが、謎めいたタイトルは、この小説の内容をきわめて端的に表していたのだった。
 多崎つくるは36歳、独身。少年の頃からの駅好きが嵩(こう)じて、鉄道会社の駅舎の設計管理部門に勤めている。名古屋で高校に通っていた頃、彼には男 女2人ずつの、親友と呼べる仲間たちがいた。5人は、それぞれタイプはまったく異なっていたが、むしろそれゆえに、まるで正五角形のように完璧な親密さを 形成した。つくる以外の4人は、姓に色が入っていた。あだ名は「アカ」「アオ」「シロ」「クロ」。つくるだけ色彩を持っていなかった。そして彼だけが東京 の大学に進学した。20歳を前に帰省した際、つくるは突然、4人から一方的に絶縁を宣告される。理由はまったく思い当たらなかった。彼は死を強く望むほど のショックを受け、現実世界に戻ってきた時には、ほとんど別の人間と言ってもいいくらいの変貌(へんぼう)を遂げていた。

 

 

スマホでトイレを自分好みに リクシルが対応便座を開発

 スマートフォンで便器の水を流したり、おしり洗浄の水の強さを調節したりできる「スマホ対応トイレ」が話題だ。スマホを持ってトイレに入る人が増えていることに目をつけた住宅設備メーカーのLIXIL(リクシル)が開発した。
 同社によると、スマホで操作できるトイレは国内初。専用アプリをダウンロードしたスマホが、リモコンになる。シャワーの洗浄位置や水温、便座の温度などをあらかじめアプリに登録。スマホを手にトイレに入ると、無線通信を通して設定が自動的に便器に送られ、自分好みに変わる。
 家族など一緒に暮らす人がいる場合、いちいち設定をいじる必要がなくなる。「トイレ空間でくつろぎたい人に人気。スピーカーも内蔵しているので、スマホに入れた音楽が聴ける点も好評」と同社広報部。2月に販売を始め、台数は公表していないが、目標の2割増という。

 

 

河南省でも2人感染 中国・鳥インフルエンザ

【上海=金順姫】中国で鳥インフルエンザ(H7N9)の感染が拡大している問題で、河南省政府は14日、34歳と65歳の男性2人の感染者が新たに確認されたと発表した。
 河南省での感染者は初めて。13日には北京市でも初めての感染者が確認されており、感染が2市4省に拡大した。これまでの感染者は計51人、うち死者は11人となっている。

 

 

ソウル―成田往復777円 LCC、777席限定で

韓国の格安航空会社(LCC)・済州(チェジュ)航空が7月、成田空港に就航する。国の規制を受けず、路線や便数を自由に決められるオープンスカイ(航空自由化)に伴う新規参入。これで成田への乗り入れは84社、国際線LCCは6社になる。
 同社の発表によると、ソウル(仁川〈インチョン〉)へ1日2往復する。座席は180席余り。運賃は往復1万4800円から。就航日の7月4日から9月末までの期間中、計777席限定で往復航空券を777円(燃油サーチャージ別)の記念特価で提供する。今月15日から同社ホームページ(http://jp.jejuair.net/)で発売。問い合わせは予約センター(0570・001132)。

 

 

世界のビール250種類 大阪・梅田に「博物館」開館へ

【笹井継夫】26日に街開きするグランフロント大阪に「世界のビール博物館&世界のワイン博物館」がオープンする。グランフロントの飲食店では最大の店で、ビール250種類、ワイン200種類以上をそろえ、各国の郷土料理90品も楽しめる。内装を外国の雰囲気にし、異国情緒を演出している。
 約1100平方メートル(約700席)の店内にはドイツ、米国、英国、チェコ、ベルギー、アジアをコンセプトにしたバーカウンターを設けた。それぞれグラスやイスなどで各国のバーの雰囲気を醸し出している。
 ビールは650円、ワインは500円から味わえる。珍しいものでは、ワインなどを造った樽(たる)で醸造したベルギーのボトルビール。750ミリリットル6千円で、いつ入荷するか分からない「裏メニュー」だ。ワインでは世界コンクールで優勝歴があるドイツの貴腐ワインもグラス3500円、ボトル2万8千円で飲める。なじみの薄いグルジアやベトナム、南アフリカワインも含めて約20カ国のグラスワインを販売する。
 ビール博物館は東京スカイツリー近くの商業施設「東京ソラマチ」に続いて2店目。ワイン博物館は新業態。海外ビール輸入販売のワールドリカーインポーターズ(東京)が運営する。営業時間は午前11時~午後11時。年中無休。

 

 

目指せ「納豆の聖地」 タカノフーズ、工場見学でPR

【羽場正浩】「おかめ納豆」の商品名で知られ、納豆業界で全国首位のタカノフーズ(本社・茨城県小美玉市)が、納豆ファンを増やそうと工場見学に力を入れている。3年前の茨城空港開港を追い風にして、小美玉市の主力工場を「納豆の聖地」にしようと意気込む。
 「これはまだ、煮豆に納豆菌をかけただけの状態。発酵には湿度90~95%、室温45度の、むろと呼ぶ部屋で17~20時間かかります」
 大豆のにおいがたちこめる工場の見学者用通路で、案内役の塩田真大さん(30)が説明を始めた。ガラス越しに、1分間に200個をパック詰めする製造ラインが6列見える。白い作業着姿の従業員が、慣れた様子で動き回る。
 パックに入れた豆を薄いフィルムで覆い、その上に辛子とタレの袋をのせてふたが閉められるまで、わずか数秒。瞬時にセンサーが判断し、不備があればラインからはじき出される。「私たちは『ダメだし君』と呼んでます」と、塩田さんが笑いを誘った。

 

 

 

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