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Monday, 22 April 2013

The Asahi Shinbun 23-April-2013

「年収100万円も仕方ない」ユニクロ柳井会長に聞く

 

「世界同一賃金」は、社員のやる気を生むものなのか、はたまた「現場の疲弊」をさらに強めるものにならないのか。導入の狙いや、社員を酷使する「ブラック企業」との批判に対する見解を、ファーストリテイリング柳井正会長兼社長に聞いた。 ユニクロ、「世界同一賃金」導入へ世界規模のふるい、成長か死か
 ――「世界同一賃金」を導入する狙いは何ですか。
 「社員は、どこの国で働こうが同じ収益を上げていれば同じ賃金でというのが基本的な考え方だ。海外に出店するようになって以来、ずっと考えていた。新興国途上国にも優秀な社員がいるのに、同じ会社にいても、国が違うから賃金が低いというのは、グローバルに事業を展開しようとする企業ではあり得ない」
 ――中国などに比べて賃金が高い日本は下方圧力がかかって、逆に低い国は賃金が上がるわけですか。
 「日本の店長やパートより欧米の店長のほうがよほど高い。日本で賃下げをするのは考えていない。一方で途上国の賃金をいきなり欧米並みにはできない。それをどう平準化し、実質的に同じにするか、具体的な仕組みを検討している」
 ――いまの離職率が高いのはどう考えていますか。
 「それはグローバル化の問題だ。10年前から社員にもいってきた。将来は、年収1億円か100万円に分かれて、中間層が減っていく。仕事を通じて付加価値がつけられないと、低賃金で働く途上国の人の賃金にフラット化するので、年収100万円のほうになっていくのは仕方がない」
 ――付加価値をつけられなかった人が退職する、場合によってはうつになったりすると。
 「そういうことだと思う。日本人にとっては厳しいかもしれないけれど。でも海外の人は全部、頑張っているわけだ」
 「僕が心配しているのは、途上国か ら海外に出稼ぎにでている人がいる、それも下働きの仕事で。グローバル競争のもとで、他国の人ができない付加価値を作り出せなかったら、日本人もそうやっ て働くしかなくなる。グローバル経済というのは『Grow(グロウ) or(オア) Die(ダイ)』(成長か、さもなければ死か)。非常にエキサイティ ングな時代だ。変わらなければ死ぬ、と社員にもいっている」

 

 

 

中国の監視船8隻、領海に侵入 尖閣国有化以降では最多

 

23日朝、沖縄県尖閣諸島の魚釣島沖で、中国の海洋監視船「海監」8隻が相次いで領海に侵入した。海上保安庁が明らかにした。昨年9月の尖閣諸島の国有化以降、一度の侵入としては最多の隻数。第11管区海上保安本部巡視船が退去を求めている。
 海保によると、8隻は午前7時25分から同8時25分ごろまで、船団を組んで、魚釣島の北西付近で領海に入った。巡視船が無線で退去を呼びかけているが、応答はない。領海の外側の接続水域でも、中国の漁業監視船「漁政」2隻が航行しているという。
 国有化以降、中国公船の領海侵入は延べ41日。これまでは、国有化直後の9月14日の6隻が最多だった。接続水域への入域は延べ152日にのぼる。
     ◇
 中国公船の領海侵入を受け、菅義偉官房長官は23日午前の記者会見で「尖閣諸島は我が国固有の領土だ。誠に遺憾で受け入れられない」と語った。北京では日本大使館の特命全権公使が中国外務省アジア局長に厳重に抗議し、領海からの即時退去を求めた。

 

 

 

ボストン爆破、容疑者を起訴 病室で黙秘権など伝える

 

【ニューヨーク=中井大助、ワシントン=望月洋嗣】ボストン・マラソンを襲ったテロ事件で、米司法省は22日、身柄拘束をしているジョハル・ツァルナエフ容疑者(19)を大量破壊兵器を用いた殺人の罪などで連邦裁判所に起訴した、と発表した。
 起訴状などによると、ジョハル容疑者は兄のタメルラン・ツァルナエフ容疑者(26)=死亡=とともに、15日にあったマラソンのゴールライン近くに二つの爆弾を仕掛け、3人を殺害、200人以上にけがを負わせたとされる。
 ジョハル容疑者は頭、首、手、足に銃で撃たれたようなけがを負い、入院が続いている。起訴状は21日付だが、22日に裁判官が病室まで出向き、出廷手続 きを実施するまで非公表だった。裁判所が公表した記録によると、会話はほとんどできないが意識はあり、質問に対してうなずくなどしたという。手続きでは ジョハル容疑者に最高刑が死刑であることや、黙秘権、取り調べに弁護人の立ち会いを求める権利などが伝えられた。また、公設弁護人が就任した。

 

 

 

ボクシング元世界王者逮捕 徳山昌守容疑者、傷害容疑で

 

ガソリンスタンドの男性営業所長らを殴って負傷させたとして、兵庫県警は23日、世界ボクシング評議会(WBC)スーパーフライ級元王者の徳山昌守容疑者(38)=大阪市西区南堀江1丁目=を傷害の疑いで逮捕し、発表した。
 三田署によると、徳山容疑者は22日午後6時15分ごろ、同県三田市南が丘2丁目の市道で、近くのガソリンスタンドの所長(53)と男性客(24)の顔を拳で数回殴るなどし、軽傷を負わせた疑いがある。所長が男性客の車を市道に誘導した際、走行中の徳山容疑者の車とぶつかりそうになり、トラブルになったという。
 徳山容疑者は調べに「急ブレーキをかけた時、後部座席の子どもが前のシートにぶつかったため、かっとなった」と説明。所長は取材に「安全を確保して誘導していた。冷静に話そうとしたが、いきなり殴ってきた」と話している。
 徳山容疑者は1994年にプロデビューし、世界戦で通算9度防衛。2007年に引退し、大阪市東成区で焼き肉店を営んでいる。

 

 

 

(クロスレビュー)村上春樹3年ぶり長編 4氏が語る

 

【構成=編集委員・吉村千彰】村上春樹の3年ぶりの長編小説『色 彩を持たない多崎(たざき)つくると、彼の巡礼の年』は、発売から1週間で100万部を発行するベストセラーに。高校時代の親友たちに絶縁され、心に傷を 負った主人公多崎つくるが、恋人に促され、過去と向き合う旅に出る。小説の楽しみ方は読者一人ひとり千差万別だが、長年、村上作品を読み続けてきた4人が 注目したポイントは?
■「わからない」許容する世界 中江有里(俳優、作家)
 多崎つくるは駅の設計者だが、「作る」より「直す」方が主な仕事。そこにメッセージを感じた。物事に不具合や欠点が出てくるのは当然のことだが、今は、 いったんダメだとなると、全部ひっくり返そう、白黒付けようという乱暴なやり方が横行している。教育も政治も生活もそう。人々の心のあり方に通じている。 過去を否定せずに変えていく主人公の仕事は、そんな情勢に対する村上さんの意思表明なのではないか。

 

 

 

戦型、再び相がかりに 将棋名人戦第2局1日目

 

22日夜にあった前夜祭では、両対局者が会場を出た後、立会人の青野照市九段らが第2局の見どころを語り合った。 対局生中継はこちらから
 注目はやはり戦型だ。今年と同じ顔合わせだった昨年の名人戦七番勝負では、矢倉や角換わり、横歩取りなどが指された。そのためか副立会人の行方尚史八段と飯島栄治七段はそれぞれ「矢倉」「横歩取り」と予想した。
 だが23日朝、先手の森内俊之名 人が選んだのは相がかり。先後が入れ替わったが、第1局と同じ戦型になった。行方八段は「第1局で羽生三冠が相がかりを採用したのに呼応したのだと思いま す。相がかりは自由度が高い将棋。持ち時間が長い名人戦で、新しい将棋を指そうという意志を感じます」と話した。(村瀬信也)
■地元棋士も期待
 第2局の舞台・静岡県富士市富士山のふもとの自然豊かな町。富士山世界文化遺産登録を目指す運動が進んでおり、名人戦第2局をPRするポスターの上部にも富士山が配置されている。
 地元出身で在住の中尾敏之五段(38)によると、同市で将棋のタイトル戦が指されるのは今回が初めて。「しかも最高峰の名人戦ですからね。プロ棋士としてはもちろんですが、富士市民の一人としても、ありがたいです」。名人戦を招致するための地元の熱意はものすごく、数年がかりで実現したという。
 「2月23日が『富士山の日』なんですが、将棋名人戦のプレイベントとして子ども大会があり、私が審判を務めさせてもらいました。今回の名人戦をきっかけに、将棋に興味を持ってくれるお子さんが増えたらいいな、と思っています」。中尾五段はソフトな口調で語ってくれた。(佐藤圭司)
■第2局始まる
 森内俊之名人(42)が挑戦者の羽生善治三冠(42)に先勝して迎えた第71期将棋名人戦七番勝負(朝日新聞社、毎日新聞社主催)の第2局が23日午前9時、静岡県富士市の市文化会館で始まった。森内名人は連勝を、羽生挑戦者は巻き返しを狙う。
 午前9時、立会人の青野照市九段が「定刻になりましたので、森内名人の先手番で始めてください」と告げ、森内名人は初手▲2六歩と飛車先の歩を突いた。羽生挑戦者も△8四歩と飛車先の歩を突き、第1局と同じ出だしとなった。
 対局は2日制。持ち時間は各9時間で、翌24日夜に終局する見込み。(深松真司)

 

 

 

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