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Friday, 3 May 2013

Asahi Shinbun 4-5-2013

ファーウェイ、スマホで日本市場へ攻勢 品質磨く場に

【深セン=吉岡桂子、北京=斎藤徳彦】スマートフォン製造で中国最大手の華為技術(ファーウェイ=本社・深セン)は、消費者の品質への要求が厳しい日本市場を「試験市場」と位置づけ、攻勢をかけている。「ガラパゴス」とも呼ばれ、独特の機能が重視される日本の携帯市場で技術やアイデアを蓄積し、普及期を迎えた世界市場での競争に役立てたい考えだ。

 同社は、韓国サムスン電子、米アップルが圧倒的な地位を保つ世界市場で、韓国LG電子や日本のソニーなどと3位争いを繰り広げる大手。今年3月には欧州の見本市で発表した新製品をまっ先に日本で発売した。昨年10月の東京の家電見本市には中国で日中関係の悪化のなかでも出展し、最大級の面積を確保した。

 スマホなど端末事業のマーケティング責任者の邵洋(シャオヤン)氏は「中国、欧州、日本が重要市場」という。中国では量を確保し、欧州では多言語に対応し、日本では品質を磨く狙いがある。

 巨大市場の米国では、安全保障上の問題から中国の通信設備・機器メーカーを排除する動きがある。同社はこれに反発しているが、日欧の重要性が増した面もある。ソフトバンクなど日本の通信会社と関係を深めれば、日本が先行する高速通信規格LTEなどの技術も蓄えられると見こむ。日本製部品の調達も増やす方針だ。

ネット口座不正送金、急増 使い捨てパスワードで被害も

【樫本淳】インターネットバンキングの口座から預金が不正に送金される事件の被害が今年、急増している。4月までの被害額は約9600万円で、すでに昨年1年間の2倍に。1回しか使えない「ワンタイムパスワード」を盗み取る手口も現れており、警察庁は注意を呼びかけている。

 警察庁によると、4月26日までに確認された今年の不正送金の被害は、三菱東京UFJ、ゆうちょ、みずほ、楽天など8銀行での74件。昨年は5銀行で64件、約4800万円の被害があった。2011年は56の銀行などで165件、約3億800万円の被害を受け、今年はそれと同じペース。

 これまでは、パソコン(PC)をウイルス感染させるなどして、利用者の固定のIDやパスワードを盗む手口だった。このため大手都銀などは6~7年前から、固定型と一緒に入力が必要なワンタイムを導入。取引ごとに異なる、使い捨てのパスワードが金融機関から利用者にメールで届き、1分~数十分の短時間で無効になる仕組みのため、ワンタイムを利用した被害はなかった。

村上春樹さん「ボストンへ」 テロめぐり米誌に寄稿

【ニューヨーク=真鍋弘樹】ボストン爆破テロ事件について、作家の村上春樹さんが3日付の米ニューヨーカー誌(デジタル版)に寄稿した。ランナーの一人としてボストンマラソンへの愛を語った上で、この傷を癒やすには、報復を企てるのではなく、誠実に静かに時を積み重ねる必要がある、と語りかけている。

 タイトルは「ボストンへ。ランナーを自称する一人の世界市民から」。村上さんは、過去30年で33回、世界中でフルマラソンを走ったなかで、「どれが最も好きかと聞かれた時は答えをためらわない。6回走ったボストンマラソンだ」と表明し、その魅力を記している。

 ボストン郊外で3年間、暮らしたことも紹介し、このマラソンの魅力は他の走者やボランティアの応援とサポートだと強調。「爆破で多くの人が肉体的に傷ついたが、さらに多くの人が違ったかたちで傷ついたに違いない」と自身を含めた世界中のランナーが心の傷を受けたことを懸念する。

 事件による深い傷をどう癒やすか。文章は、それを問う。1995年の地下鉄サリン事件被害者にインタビューした自著「アンダーグラウンド」にも触れ、「時間の経過は、いくつかの痛みを遠ざけるが、新しい痛みもまた引き起こす」と精神的外傷がいかに人生をねじ曲げるかを説く。

 傷を隠そうとしても、また報復を考えても決して救いにはならない、として、「この傷を記憶し、痛みから目をそらさずに誠実に静かに時を積み重ねる必要がある」「私は、毎日走り続けることを通し、傷つき、命を失った人たちを悼む」と表明。ボストンマラソンが傷を癒やし、再び復活することを願う言葉で寄稿は締められている。

    ◇

 寄稿は日本語から英訳されており、記事中の引用は記者の翻訳。

妊婦の風疹、悲劇二度と 娘亡くした女性、相談に応じる

【井上未雪】風疹の影響による先天性疾患で長女を亡くした岐阜市の女性が、自らの経験を明かして妊婦らの相談に応じている。都市部を中心に風疹が広がりつつあり、子どもを持とうとする「大人の責任」としてワクチン接種を呼びかけている。

 「妊娠前に知識があったら」。岐阜市の可児(かに)佳代さん(59)は今でも後悔の念にさいなまれる。1982年、妊娠数週間で風疹にかかった。その年に生まれた長女妙子(たえこ)さんは、生まれた直後から心臓病や白内障、難聴が指摘された。先天性風疹症候群だった。

 不妊治療の末にやっと授かった我が子。佳代さんは涙にくれた。出産後、看護師から「予防接種を受けていたら障害は避けられたのに」と告げられ、がくぜんとした。

ローマ空港、消える預け荷 アリタリア社員49人逮捕

【ローマ=石田博士】イタリアの空の玄関ローマ・フィウミチーノ空港で機内預けの荷物を盗んだとして、捜査当局は3日、同国最大の航空会社アリタリアの社員49人を逮捕したと発表した。

 国内のほかの7空港でも、ほかの手荷物扱い業者の社員37人が逮捕された。

 ローマから南部カラブリア州へのアリタリア便で荷物の紛失が多発。捜査当局が昨年から同社の協力を得て隠しカメラを設置したところ、機内への荷物の積み下ろしの時に荷物が抜き取られているのを確認したという。多額の賠償金を支払ってきたアリタリア社は「弊社も被害者であり、捜査に全面的に協力している」との声明を出した。

NYダウ終値、約3週間ぶりに最高値更新

【シカゴ=畑中徹】週末3日のニューヨーク株式市場は、4月の米雇用統計の内容が好感され、大企業で構成するダウ工業株平均は大幅に上昇した。終値は、前日より142・38ドル(0・96%)高い1万4973・96ドルとなり、約3週間ぶりに終値での史上最高値を更新した。

 ハイテク株が中心のナスダック市場の総合指数は、前日より38・01ポイント(1・14%)高い3378・63だった。





















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