欧州債務危機・先進技術…中国の投資先はドイツへ向いた
【編集委員・有田哲文】中国とドイツ。世界の工場といわれる新興国の雄と、高度なものづくり技術を誇る欧州の盟主。この二つの国の経済関係が、じわじわと強まっている。
ドイツ西部ウィースバーデン。フォークリフト大手KIONグループの本社で、中国を理解するための研修が続いている。
「ドイツ人はイエスかノーかをはっきり言うが、中国人はそうではない」「ドイツと違い、中国では、相手の顔をつぶすようなことをすれば問題になる」
世界シェアで最大手の豊田自動織機を追うKIONは昨年12月、中国の重機大手、●柴動力(●はさんずいに維)から25%の出資を受けた。研修は、両社の連携を進めるためだ。
中国側がドイツで企業を買ったり工場を造ったりする直接投資が活発になっている。金額ではまだ大きくはないが、数が増えている。ドイツ貿易・投資振興機関によると、2011年のドイツへの直接投資の件数は、中国からが158件と最も多く、米国からの110件などを上回った。12年も3位につけている。
きっかけは、欧州政府債務危機だ。銀行の活動が鈍くなり、業績は悪くないのに資金が十分でない企業が出てきた。ユーロ安で会社の値段も手頃になった。欧州のなかでも技術力があり比較的小ぶりなドイツの中堅企業に焦点があたった。
コンクリートを流し込むポンプ車などに強い建設機器大手の三一重工は昨年、ライバルの老舗プツマイスターの買収を決めた。三一の向文波総裁は「販売ルート、ブランド価値、そして先進的な製造技術。どれも必要なものだ」と言う。
ドイツ側にも中国市場と直接つながる利点がある。売却を決めたプツマイスター創業者のシュレヒト氏は「後を継いでくれる家族もいなかったし、このほうが会社の将来の成長にもいいと考えた」。労働組合が一時反発したが、雇用が守られることが明らかになると落ち着いた。
オスプレイ訓練、八尾空港で受け入れの意向 松井知事
大阪府の松井一郎知事(日本維新の会幹事長)は、沖縄県に集中する米軍の新型輸送機オスプレイの訓練の一部を大阪で受け入れる意向を固めた。6日に菅義偉官房長官と会談し、沖縄の負担軽減の一環としてオスプレイ訓練受け入れを沖縄県外の自治体に要請するよう求める際に表明する。八尾空港(同府八尾市)を候補地としている。
菅氏との会談には維新共同代表の橋下徹大阪市長、沖縄の地域政党そうぞうの下地幹郎代表も同席する。維新とそうぞうは5月、米軍普天間飛行場(沖縄県宜野湾市)の同県名護市辺野古への移設推進で合意し、その後も日米地位協定見直しなど沖縄の負担軽減策の協議を続けていた。
森永ミルクキャラメル100歳 長寿のひけつは?
【米谷陽一】「森永ミルクキャラメル」が10日に発売100年を迎える。「ライオンこどもハミガキ」もこの冬で発売100年。新商品が出ては消えるご時世に、世紀をまたいで愛される「100歳商品」。その名も味わいも人々の五感にしみこんだ現役選手だ。
ばら売りで1913年6月10日に世に出た森永製菓のミルクキャラメル。翌年に黄色い紙箱をまとい、「風味絶佳(ぜっか)」「滋養豊富」のうたい文句をつけた。やさしい甘さも、装いもいまに続く。
つぶを包むワックス紙に、はがしやすいようアルミ箔(はく)を使ったり、お年寄りの入れ歯にくっつきにくくしたり、と進化している。でも、商品の安定感を傷つけることは御法度だ。森永製菓史料室の野秋誠治さんは「もはやメーカーの手を離れた存在。小細工はできません」と言う。
森永は、キャラメルという菓子を日本に広めたメーカーだ。同じ13年12月に「ライオンこどもハミガキ」を出したライオンも、チューブ入りの練り歯磨きを日本で初めて売った。共通するのは、新しい市場をひらいたことだ。
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