Pages

Sunday, 22 September 2013

The Asahi Shinbun 23-Sep-2013


消えゆく震災遺構 「つらい」「父と『会話』の場」葛藤

 

図:主な震災遺構の現状拡大主な震災遺構の現状
[PR]
 東日本大震災から2年半がたち、被災地で震災遺構が少しずつ消えようとしている。震災を風化させないために保存するか、惨事を想起させるものを撤去するか、被災地の人々の思いは揺れる。戦争や大事故にかかわった人たちは、後世に伝えるメッセージの大切さを訴える。
南三陸の防災庁舎撤去へ話そう、震災遺構
 「お父さんと話せる場所なくなってしまうみたい。どうしよっか」。宮城県南三陸町の三浦ひろみさん(53)は19日夜、町の防災対策庁舎前に立ち、行方不明の夫に語りかけた。
 町職員だった夫毅(たけし)さん(当時51)はあの日、庁舎2階で防災無線を通じて住民に避難を呼びかけ続けた。3日に一度、夫が好きだったビールや日本酒を手に「会話」に来ている。
 町職員ら42人が死亡・行方不明になった庁舎。津波で骨組みだけとなった建物は、震災のモニュメントとされてきたが、町は今月、解体することを決めた。
 震災直後、町は保存する意向だったが、一部の遺族から「見るのがつらい」との声が上がり、半年後に撤去に方針転換。すると昨夏、(1)解体の一時延期 (2)保存(3)早期解体という三つの陳情が住民らから提出された。最終的には、庁舎周辺の復興事業の妨げになるとして、解体を決めた。
 宮城県では震災遺構の解体が続いている。気仙沼市の市街地に打ち上げられた漁船「第18共徳丸」は9日、解体作業が始まった。震災遺構として保存をめざした市に対し、福島県いわき市の船主は「見たくない」という地元の声を重んじた。昨年3月、公民館に乗り上げた観光バスを撤去した石巻市も、「思い出したくない」という被災者の声を受けとめたという。
 一方、保存に積極的な地域もある。1、2階の壁が津波で壊れ、鉄骨がむき出しになっている岩手県宮古市の「たろう観光ホテル」では、最上階でホテル社長が撮った津波映像を公開し、防災ツアー誘致に力を入れる。建物を取得して保存する方針の山本正徳市長は「津波の恐怖など様々な防災情報を伝える意義がある」として、防災教育の拠点にするという。
 遺構を再現する動きもある。岩手県大槌町では震災2カ月後、津波で民宿の上に乗り上げた観光船「はまゆり」が撤去されたが、「津波の高さを知る防災教育の場」と復元を求める声が住民から上がった。町は昨年7月、費用をまかなうため寄付を募り始めた。






JR北社長「今回は組織の問題」 低い危機意識あらわに

 

写真:脱線した列車を調べる運輸安全委員会の調査官ら=20日、北海道七飯町拡大脱線した列車を調べる運輸安全委員会の調査官ら=20日、北海道七飯町
写真:電光掲示板には、貨物列車脱線により運転を見合わせていた区間で21日に運転を再開した一方、7月の特急列車からの出火事故の影響で、一部の特急の運休が続いていると表示されていた=22日午後8時14分、JR札幌駅、堀英治撮影拡大電光掲示板には、貨物列車脱線により運転を見合わせていた区間で21日に運転を再開した一方、7月の特急列車からの出火事故の影響で、一部の特急の運休が続いていると表示されていた=22日午後8時14分、JR札幌駅、堀英治撮影
図:レールの異常が確認された97地点(数字はカ所)拡大レールの異常が確認された97地点(数字はカ所)
表:JR北海道の4月以降の主なトラブル拡大JR北海道の4月以降の主なトラブル
[PR]
 【石橋亮介】レール幅が基準を超えるなどの異常を8路線97カ所で放置していたことを明らかにしたJR北海道。22日夕の野島誠社長らの記者会見であらわになったのは、全社的な危機意識の低さだった。鉄道システムに詳しい識者からは現場作業員の年齢層の偏りなど構造的な問題点を指摘する声もある。
JR北海道トラブル続き
 「これまでの不祥事や事故とは違い、今回は組織の問題という観点で見なければならない。経営管理上の問題で、現場固有の問題ではない」
 レールの異常な状態を把握していながら、道内各地の現場が放置していたことについての見解を問われ、野島社長は会社組織自体の問題との認識を示した。
 だが、2時間以上にわたったこの日の会見でも、野島社長は具体的な対策について語らなかった。「身を引く考えはなく、むしろ体制の立て直しに私が先頭に立ち取り組んでいきたい」と苦渋の表情で語るのが精いっぱいだった。





名球会、中国で初の野球教室 北別府さんらが指導

 

写真:遼寧省大連市にある日本人少年野球チームの子供たちに投球法を教える北別府学さん(右)=石田耕一郎撮影拡大遼寧省大連市にある日本人少年野球チームの子供たちに投球法を教える北別府学さん(右)=石田耕一郎撮影
[PR]
 【大連=石田耕一郎】プロ野球名球会の柴田勲さん(元巨人)や東尾修さん(元西武)らが22日、中国遼寧省大連市で開かれた野球教室に参加し、日本人少年野球チームの小中学生たちに職人技を手ほどきした。名球会はフィリピンや台湾などで教えてきたが、中国本土では初開催という。
 尖閣諸島をめぐって日中関係の緊張が続く中、大連日本商工会が民間のパイプを使って中国側と交渉し、開催にこぎつけた。
 往年のスターが約2時間、子供たちを指導する姿に保護者たちは大興奮。中国育ちの中学生、岩松英賢さん(12)は「名前は知らなかったけれど、球の投げ方を丁寧に教えてくれた」と笑顔を見せた。
 元広島の北別府学さんは「大連は何度か来ており、不安はなかった。東京五輪も決まったし、アジアで野球を広めたい」。21日には大人向け教室で、中国人たちにもプレーを教えた。22日も中国人少年野球チームが参加予定だったが、中秋節の連休の振り替え授業で参加できなかったという。





旧国鉄101系、ついに完全引退へ 高度成長期に活躍

 

写真:かつての京浜東北線と同じ青色に塗装された101系車両=埼玉県熊谷市の秩父鉄道熊谷駅拡大かつての京浜東北線と同じ青色に塗装された101系車両=埼玉県熊谷市の秩父鉄道熊谷駅
写真:中央線のオレンジ色に塗装された車両も=埼玉県熊谷市の秩父鉄道石原駅拡大中央線のオレンジ色に塗装された車両も=埼玉県熊谷市の秩父鉄道石原駅
[PR]
 【伊藤唯行】高度経済成長期の通勤・通学ラッシュを支えた旧国鉄の「101系」車両が、完全に引退する。JRでの運行を終えた後も、埼玉県北部を走る秩父鉄道で3編成が現役で走ってきたが、老朽化が進行。来年3月までに退くことになった。
 101系は1957(昭和32)年に登場し、約1500両が製造された。なめらかな加速、減速が走りの特徴で、明るい照明や扇風機など、当時としては最新の設備を搭載。首都圏や京阪神で通勤、通学客を運ぶ中央線山手線京浜東北線大阪環状線などで活躍した。
 鉄道ジャーナリストの梅原淳さんは「今のJRの基礎をつくった車両。走りもサービスも一新され画期的だった」と語る。





獣も逃げ出す「六つ目」の正体は クマ撃ち名人の知恵


写真:赤、青、緑の3色に光る「防獣ライト」拡大赤、青、緑の3色に光る「防獣ライト」
写真:防獣ライトを獣道にセットして効果を確かめる遠藤康久さん=天童市山元の林道拡大防獣ライトを獣道にセットして効果を確かめる遠藤康久さん=天童市山元の林道
[PR]
 【伊東大治】山形県天童市のハンターが、野生動物が里へ下りてくるのを防ぐ「防獣ライト」を開発した。赤、青、緑の3色6個のLEDが闇夜に点滅し、「動物には六つ目の化け物ににらまれているように見え、怖がって逃げていく」という。人里近くの獣道にセットして、さらに効果を検証している。
 防獣グッズの開発に取り組んでいるのは、天童猟友会に所属し、クマ撃ち名人を自認する元建設会社員の遠藤康久さん(70)。道路工事現場などにある安全標識用ライトの明かりを、愛犬の北海道犬や、ほかの動物が「どうも嫌がっている」ことに気づいた。
 猟を通じて野生動物に詳しい遠藤さんは、安全標識用ライトの光が動物には「えたいが知れないものに見えている」と推測。防獣効果を高めるために道路用安全標識用ライトについているLEDを6個に増強、さらに「動物が嫌がる色」を調べた。
 試作品をいろいろな動物に向けて点灯させると、「あっと言う間に隠れた」。7月からは天童市郊外の市民墓地近くに設置してテストしている。





「ナイトスクープ」探偵3人交代 視聴率下降で若返り

写真:(前列左から)探偵局長の西田敏行さんと新探偵の澤部佑さん、真栄田賢さん、橋本直さん=大阪市福島区、加藤諒撮影拡大(前列左から)探偵局長の西田敏行さんと新探偵の澤部佑さん、真栄田賢さん、橋本直さん=大阪市福島区、加藤諒撮影
写真:探偵局長の西田敏行さん(前列左から2人目)らに迎えられた新探偵の(前列右から)橋本直さん、真栄田賢さん、澤部佑さん=大阪市福島区、加藤諒撮影拡大探偵局長の西田敏行さん(前列左から2人目)らに迎えられた新探偵の(前列右から)橋本直さん、真栄田賢さん、澤部佑さん=大阪市福島区、加藤諒撮影
[PR]
 【成川彩】朝日放送(本社・大阪市)の人気番組「探偵!ナイトスクープ」が擁する探偵陣8人のうち、3人が10月に一挙交代する。若手芸人を起用し、今年3月に25周年を迎えた番組の若返りを図る。
 タレント扮する探偵が視聴者の依頼に応えて調査、VTRで報告する番組は高視聴率を誇ってきたが、今年は20%を下回る視聴率が続き、大幅なリニューアルを断行した。一度に3人の交代は初めて。
 9月いっぱいで降板するのは桂小枝さん(58)、長原成樹(せいき)さん(49)、松村邦洋さん(46)。放送開始の1988年から探偵を務めてきた小枝さんをはじめ、みなベテランだ。
 一方の新探偵はお笑いコンビ「スリムクラブ」の真栄田賢(まえだけん)さん(37)、「ハライチ」の澤部佑(さわべゆう)さん(27)、「銀シャリ」の橋本直(なお)さん(32)と、20~30代の若手芸人をそろえた。
 20日の収録では真栄田さんと澤部さんが初探偵を務めたVTRが披露された。その後の会見で、探偵局長の西田敏行さん(65)は「グッジョブ!」。
 これから初ロケの橋本さんは番組の大ファン。「うれしさの後にプレッシャーが襲ってきました」と、看板番組を担う重責をひしと受け止めていた。







No comments:

Post a Comment