目立った空席、厳戒警備… 東京五輪へ、ソチの教訓
ロシアで初の冬季五輪となったソチ大会が23日、幕を閉じた。プーチン大統領の肝煎りで約5兆円を投じた祭典を振り返ることで、2020年東京五輪が学べることが見えてくる。
■動員かけ穴埋め
22日夜、アルペンスキーの花形、男子回転は空席が目立った。6回目の出場だったファンホーヘンローエ(メキシコ)は「1994年リレハンメル大会は常に大勢の観客で沸いた。今日は少なくて残念」。1回目は8割方埋まっていたが、日が暮れた後の2回目は4割弱ほどに。物珍しさで足を運んでも、実は競技そのものへの関心は必ずしも高くなく、寒さもあって途中で席を立ったとみられる。
フィギュアスケート男子ショートプログラム(SP)では、地元ロシアのプルシェンコが棄権すると客が帰りはじめ、最後は半分程度に減った。
■動員かけ穴埋め
22日夜、アルペンスキーの花形、男子回転は空席が目立った。6回目の出場だったファンホーヘンローエ(メキシコ)は「1994年リレハンメル大会は常に大勢の観客で沸いた。今日は少なくて残念」。1回目は8割方埋まっていたが、日が暮れた後の2回目は4割弱ほどに。物珍しさで足を運んでも、実は競技そのものへの関心は必ずしも高くなく、寒さもあって途中で席を立ったとみられる。
フィギュアスケート男子ショートプログラム(SP)では、地元ロシアのプルシェンコが棄権すると客が帰りはじめ、最後は半分程度に減った。
福島のため池に高濃度汚染土 10万ベクレル超14カ所
福島県内の農業用ため池576カ所の底の土から、1キロあたり8千ベクレルを超える高濃度の放射性セシウムが検出されていたことが県などの調査でわかった。うち14カ所は10万ベクレルを超えていた。国はため池を除染対象外としているが、農業用水を供給している池や住宅街にある池も多い。汚染土の農地流出や住民の健康被害を不安視する県は、国に汚染土の処理を求めている。
8千ベクレルを超える汚染土などは、国の責任で処分する指定廃棄物に相当する。また、環境省は県内で発生する除染廃棄物のうち10万ベクレルを超えるのは2千分の1以下と推定している。
県によると、県内の農業用のため池は3730カ所。県と農林水産省東北農政局は2012年2月~昨年12月、地域のバランスを考えて選んだ計1939カ所の底にある土壌を初めて調べた。
その結果、東京電力福島第一原発事故で住民が避難した国の避難指示区域内では108カ所(調査対象の41・2%)、事故後も水田や畑にため池の水を供給している同区域外では福島市や伊達市などの中通り地方を中心に468カ所(同27・9%)から土1キロあたり8千ベクレル超のセシウムが検出された。10万ベクレルに達した池は区域内で9カ所、区域外で5カ所あり、最高は区域内にある双葉町の大南廹(おおみなみさく)ため池(39万ベクレル)だった。
8千ベクレルを超える汚染土などは、国の責任で処分する指定廃棄物に相当する。また、環境省は県内で発生する除染廃棄物のうち10万ベクレルを超えるのは2千分の1以下と推定している。
県によると、県内の農業用のため池は3730カ所。県と農林水産省東北農政局は2012年2月~昨年12月、地域のバランスを考えて選んだ計1939カ所の底にある土壌を初めて調べた。
その結果、東京電力福島第一原発事故で住民が避難した国の避難指示区域内では108カ所(調査対象の41・2%)、事故後も水田や畑にため池の水を供給している同区域外では福島市や伊達市などの中通り地方を中心に468カ所(同27・9%)から土1キロあたり8千ベクレル超のセシウムが検出された。10万ベクレルに達した池は区域内で9カ所、区域外で5カ所あり、最高は区域内にある双葉町の大南廹(おおみなみさく)ため池(39万ベクレル)だった。
「最も気を使うのは自殺」元刑務官、死刑囚の日常を説明
象印マホービン元副社長ら2人を殺害したとして、強盗殺人などの罪に問われた無職西口宗宏被告(52)の裁判員裁判の公判が24日、大阪地裁堺支部であり、死刑執行に立ち会った経験のある元刑務官の坂本敏夫さんが弁護側証人として出廷した。死刑囚の日常などを裁判員に説明した。
弁護側は、検察側が死刑を求刑するとみており、裁判員に実態を知ってもらった上で量刑を判断してもらうため坂本さんを証人として申請。地裁堺支部が認めていた。
坂本さんは「長期間収容されている死刑囚は感情の波があり、刺激しないよう注意していた。最も気を使うのは自殺」と発言。死刑囚が生活する独房の様子をイラストで示し、「独房から出られるのは30分程度の運動と、15分程度の入浴のときだけ」と説明した。
難波宮出土の柱、7世紀前半に伐採 最新手法で年代測定
大阪市の難波宮(なにわのみや)跡(国史跡)で10年前に出土した柱材を、年輪に含まれる酸素同位体の比率を調べる最新の年代測定法で調べたところ、7世紀前半に伐採されたことがわかった。大阪府文化財センターが24日発表した。有名な遺跡の出土品が、この手法で年代測定されたのは初めて。柱材は、孝徳天皇が645年から建設した前期難波宮のものである可能性が強まった。
柱材は2004年、大阪府警本部の新築工事に伴う発掘調査で出土。東西に並んだ三つの柱穴のうち、二つに針葉樹とみられる柱の根元部分が残っていた。年輪が粗いため、年輪幅の変動を調べる従来の方法が使えず、飛鳥時代の前期難波宮のものか、奈良時代の726年から聖武(しょうむ)天皇が整備した後期難波宮のものかがはっきりしなかった。
総合地球環境学研究所(地球研、京都市) は年輪に含まれる酸素同位体の比率が1年ごとにどう変化するかを調べ、標準的な変動パターンと照合して年代を割り出す測定法を研究している。この手法で2 本の柱材を測定した結果、最も外側の年輪は583年と612年を示した。年輪の状態から612年の年輪は樹皮に近いとみられ、数十年分は加工の際に削られ たと考え、ともに7世紀前半に伐採されたと推定した。
柱材は2004年、大阪府警本部の新築工事に伴う発掘調査で出土。東西に並んだ三つの柱穴のうち、二つに針葉樹とみられる柱の根元部分が残っていた。年輪が粗いため、年輪幅の変動を調べる従来の方法が使えず、飛鳥時代の前期難波宮のものか、奈良時代の726年から聖武(しょうむ)天皇が整備した後期難波宮のものかがはっきりしなかった。
総合地球環境学研究所(地球研、京都市) は年輪に含まれる酸素同位体の比率が1年ごとにどう変化するかを調べ、標準的な変動パターンと照合して年代を割り出す測定法を研究している。この手法で2 本の柱材を測定した結果、最も外側の年輪は583年と612年を示した。年輪の状態から612年の年輪は樹皮に近いとみられ、数十年分は加工の際に削られ たと考え、ともに7世紀前半に伐採されたと推定した。
核の傷痕、戻れぬビキニ 水爆実験から60年
東京から南東方向へ約4千キロ。太平洋のほぼ真ん中、見渡す限り真っ青な海が広がる眼下に、ビキニ環礁が姿を現した。
サンゴが隆起しててできた23の島が首飾りのように連なる。島々はヤシの木々の緑に覆われている。
その環礁の北西角に、ぽっかりと開いたくぼみが見えた。周りの明るい色と違い、海の青さは濃く深い。
通称「ブラボー・クレーター」。1954年3月1日、米国の水爆「ブラボー」の実験でできた。直径約2キロ、深さ約80メートル。海底にはすり鉢のように筋状の模様があり、中心に向かって深くなる。常夏の海に刻まれた「核の傷痕」だ。
広島原爆の1千倍の威力といわれたこの爆発で、周囲にあった三つの島が吹き飛び、放射性物質が広範囲にまき散らされた。事前に避難しなかった危険区域外の環礁の住民や、日本のマグロ漁船「第五福竜丸」など周辺で操業中だった船舶が「死の灰」を浴びた。
ビキニ環礁の地方政府によると、核実験前まで住んでいた167人の島民が移住を強いられた。その後、米国とともに88年から着手した除染と再定住計画は、資金面などから宙に浮いたままだ。
国際原子力機関(IAEA)は98年、ビキニの当時の放射線状況と再定住に向けた最終報告書をまとめ、こう結論づけた。「食料を地元にすべて依存するのを前提とすれば、永続的な再定住は勧められない。再定住を可能にするには何らかの改善措置が必要だ」
核実験から60年たった今、ビキニには施設の維持管理などに当たる作業員5人ほどが暮らすだけだ。
除染、そして再定住。ビキニが映し出す現実には、福島が直面する課題が重なって見える。(中崎太郎)
◇
〈ビキニの核実験〉 ビキニ環礁が属するマーシャル諸島は日本の敗戦後、米国の信託統治領になった。広島、長崎への原爆投下の翌1946年、米国は住民を強制移住させた上で原水爆実験を開始。ソ連との核開発競争の中で58年まで計23回実施した。中でも54年3月1日の水爆実験は最大規模とされ、大気の放射能汚染は地球規模に及んだ。第五福竜丸の被害は広島・長崎に続く「3度目の核惨事」として衝撃を与え、日本の反核運動のきっかけになった。被爆国・日本が「原子力の平和利用」に踏み出す時期とも重なった。
サンゴが隆起しててできた23の島が首飾りのように連なる。島々はヤシの木々の緑に覆われている。
その環礁の北西角に、ぽっかりと開いたくぼみが見えた。周りの明るい色と違い、海の青さは濃く深い。
通称「ブラボー・クレーター」。1954年3月1日、米国の水爆「ブラボー」の実験でできた。直径約2キロ、深さ約80メートル。海底にはすり鉢のように筋状の模様があり、中心に向かって深くなる。常夏の海に刻まれた「核の傷痕」だ。
広島原爆の1千倍の威力といわれたこの爆発で、周囲にあった三つの島が吹き飛び、放射性物質が広範囲にまき散らされた。事前に避難しなかった危険区域外の環礁の住民や、日本のマグロ漁船「第五福竜丸」など周辺で操業中だった船舶が「死の灰」を浴びた。
ビキニ環礁の地方政府によると、核実験前まで住んでいた167人の島民が移住を強いられた。その後、米国とともに88年から着手した除染と再定住計画は、資金面などから宙に浮いたままだ。
国際原子力機関(IAEA)は98年、ビキニの当時の放射線状況と再定住に向けた最終報告書をまとめ、こう結論づけた。「食料を地元にすべて依存するのを前提とすれば、永続的な再定住は勧められない。再定住を可能にするには何らかの改善措置が必要だ」
核実験から60年たった今、ビキニには施設の維持管理などに当たる作業員5人ほどが暮らすだけだ。
除染、そして再定住。ビキニが映し出す現実には、福島が直面する課題が重なって見える。(中崎太郎)
◇
〈ビキニの核実験〉 ビキニ環礁が属するマーシャル諸島は日本の敗戦後、米国の信託統治領になった。広島、長崎への原爆投下の翌1946年、米国は住民を強制移住させた上で原水爆実験を開始。ソ連との核開発競争の中で58年まで計23回実施した。中でも54年3月1日の水爆実験は最大規模とされ、大気の放射能汚染は地球規模に及んだ。第五福竜丸の被害は広島・長崎に続く「3度目の核惨事」として衝撃を与え、日本の反核運動のきっかけになった。被爆国・日本が「原子力の平和利用」に踏み出す時期とも重なった。
集計方法見直したら…07年に訪日客1千万人超えだった
観光庁は
24日、昨年初めて1千万人を超えた訪日客数の集計方法を見直すと発表した。例年約200万人いる飛行機や船の外国人乗務員を、今年から集計に加える。新
方式なら2007年に1千万人を超え、13年には政府が当面のライバルと見てきた韓国を上回っていた計算になるという。
政府は、東京五輪がある20年に訪日客2千万人を達成するという新たな目標を掲げている。国連機関の見通しでは1500万人程度だが、五輪効果や誘致策の強化に、新方式による数字の底上げを加え、「最大瞬間風速でもいいから2千万人を達成したい」(太田昭宏国土交通相)考えだ。
従来の日本の方式は、国連機関の推奨にしたがっていた。ただ外国人旅行者数世界一のフランスや中国、スペイン、韓国など主な国が乗務員を集計対象にしており、日本も合わせることにしたという。
政府は、東京五輪がある20年に訪日客2千万人を達成するという新たな目標を掲げている。国連機関の見通しでは1500万人程度だが、五輪効果や誘致策の強化に、新方式による数字の底上げを加え、「最大瞬間風速でもいいから2千万人を達成したい」(太田昭宏国土交通相)考えだ。
従来の日本の方式は、国連機関の推奨にしたがっていた。ただ外国人旅行者数世界一のフランスや中国、スペイン、韓国など主な国が乗務員を集計対象にしており、日本も合わせることにしたという。
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