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 韓国南西部・珍島(チンド)付近で旅客船セウォル号が沈没した事故は、6日目の21日も潜水士らによる懸命の捜索が続いている。誘導ロープの設置で船内の捜索が本格化し、遺体の収容も相次いでいるが、安否不明者はまだ240人近い。21日からは捜索ロボットも投入したが、船中からの生存者発見には至っていない。

潜水士は二次遭難を防ぐため、体にひもをくくりつけて2人ひと組で潜る。1回の潜水時間は約20分が限界。現場は韓国で潮流が最も速い海域の一つであるうえ、海中の視界も20~30センチで「船の場所を手探りで確認する」(関係者)捜索が続いた。
 19日に窓を割って船内に進入し、初めて船内から遺体を収容した。さらに21日までに、海上から4階客室付近や船首付近などにつながる誘導ロープを相次いで5カ所以上に設置し、潜水士が船体に到達するまでの時間を短縮した。
 21日からは捜索ロボットも投入、浮遊物で進入が困難な場所で活用しているという。現場では照明弾やイカ釣り漁船のあかりも活用し、夜を徹した捜索が続く。だが、安否不明者の家族は「もっとできることがあるはずだ」と憤る。21日午前11時現在、64人の死亡が確認され、安否不明者は238人になった。(珍島=中野晃)