さあ故郷へ、新幹線ほぼ満席 風雪で交通乱れる地域も
帰省客で混雑する東海道新幹線のホーム＝２８日午前９時１０分、ＪＲ東京駅、杉本康弘撮影
■帰省ピークは３０日
年末年始をふるさとや海外で過ごす人たちの帰省や出国ラッシュが２８日、始まった。駅や空港は大きな荷物を抱えた客で混雑した。雪と風の影響で航空便の一部に欠航が出た。
ＪＲ各社の新幹線と在来線特急のピークは、下りが３０日、上りが４日。東海道、東北、上越、長野新幹線などは午前中からほぼ満席の状態だという。家族５人で熊本に帰省するため東京駅を訪れた東京都足立区の会社員上野靖之さん（４５）は「体を壊して家族に迷惑をかけたので、家族サービスしたい」と話した。
空の便は、北海道などで２５便が欠航。全日空と日本航空は、新千歳空港から道内各地を結ぶ便を中心に計２０便の運行を取りやめた。
高速道は、日本道路交通情報センターによると、東名高速下りで２８日正午ごろから２９日未明にかけ、音羽蒲郡インター（愛知県）付近で最大３０キロの渋滞を予想している。
海外で正月を過ごす人も増えそうだ。成田空港は２０日～１月５日に海外に出国する旅行者を前年同期比７％増の約６５万人と見込んでいる。
■日本海側、各地で降雪
関西空港では朝から、海外に出発する家族連れらが長い列を作った。新関西国際空港会社によると、ピークの２８日は、約２万３千人が出国する見込み。２５日～来年１月６日の国際線の利用者数は４６万４千人と予想され、１日あたりにすると過去最高。帰国のピークは１月５日という。家族３人でグアムに行く京都市の藤田幸彦さん（４４）の長男一慶（いっけい）君（９）は「プールで泳ぐのが楽しみ」と話した。
新幹線は、午前８時すぎに京都駅に到着した広島行き「ひかり４９３号」の自由席の乗車率が１５０％となるなど、下りを中心に混雑した。ＪＲ西日本によると、新大阪駅から西へ向かう下りの指定席は「のぞみ」を中心に年内いっぱいほぼ満席。Ｕターンのピークは１月４日という。
近畿などの高速道路は午前１１時半現在、目立った渋滞はなかった。西日本高速道路によると、渋滞のピークは下り線が２９日、上り線が１月２～４日という。
大阪管区気象台によると、午前１０時までの２４時間の降雪は兵庫県香美町７３センチ、滋賀県高島市１８センチ、京都府舞鶴市１５センチ。夜にかけて北部を中心に上空に強い寒気が流れ込み、２９日午前６時までに多いところで北部の山地で６０センチ、平地でも２０センチの降雪が予測される。
年末年始をふるさとや海外で過ごす人たちの帰省や出国ラッシュが２８日、始まった。駅や空港は大きな荷物を抱えた客で混雑した。雪と風の影響で航空便の一部に欠航が出た。
ＪＲ各社の新幹線と在来線特急のピークは、下りが３０日、上りが４日。東海道、東北、上越、長野新幹線などは午前中からほぼ満席の状態だという。家族５人で熊本に帰省するため東京駅を訪れた東京都足立区の会社員上野靖之さん（４５）は「体を壊して家族に迷惑をかけたので、家族サービスしたい」と話した。
空の便は、北海道などで２５便が欠航。全日空と日本航空は、新千歳空港から道内各地を結ぶ便を中心に計２０便の運行を取りやめた。
高速道は、日本道路交通情報センターによると、東名高速下りで２８日正午ごろから２９日未明にかけ、音羽蒲郡インター（愛知県）付近で最大３０キロの渋滞を予想している。
海外で正月を過ごす人も増えそうだ。成田空港は２０日～１月５日に海外に出国する旅行者を前年同期比７％増の約６５万人と見込んでいる。
■日本海側、各地で降雪
関西空港では朝から、海外に出発する家族連れらが長い列を作った。新関西国際空港会社によると、ピークの２８日は、約２万３千人が出国する見込み。２５日～来年１月６日の国際線の利用者数は４６万４千人と予想され、１日あたりにすると過去最高。帰国のピークは１月５日という。家族３人でグアムに行く京都市の藤田幸彦さん（４４）の長男一慶（いっけい）君（９）は「プールで泳ぐのが楽しみ」と話した。
新幹線は、午前８時すぎに京都駅に到着した広島行き「ひかり４９３号」の自由席の乗車率が１５０％となるなど、下りを中心に混雑した。ＪＲ西日本によると、新大阪駅から西へ向かう下りの指定席は「のぞみ」を中心に年内いっぱいほぼ満席。Ｕターンのピークは１月４日という。
近畿などの高速道路は午前１１時半現在、目立った渋滞はなかった。西日本高速道路によると、渋滞のピークは下り線が２９日、上り線が１月２～４日という。
大阪管区気象台によると、午前１０時までの２４時間の降雪は兵庫県香美町７３センチ、滋賀県高島市１８センチ、京都府舞鶴市１５センチ。夜にかけて北部を中心に上空に強い寒気が流れ込み、２９日午前６時までに多いところで北部の山地で６０センチ、平地でも２０センチの降雪が予測される。
仲井真知事「県外移設捨ててない」 会見で記者と応酬
埋め立て承認の発表後、記者の質問に答える沖縄県の仲井真弘多知事＝２７日午後３時５６分、那覇市、藤脇正真撮影
沖縄県の仲井真弘多（なかいまひろかず）知事は２７日、記者会見し、米軍普天間飛行場（宜野湾市）の移設先となる名護市辺野古の埋め立て申請を承認したと発表した。日米政府と沖縄の間で曲折を経てきた普天間の移設計画は、合意から１７年で再び動き出す。
午後３時過ぎ、足を引きずり、眉間（みけん）にしわを寄せて仲井真弘多知事は会見場に現れた。冒頭、用意した紙を約１５分かけて読み上げた。「目が悪いものですからご容赦ください」。口ぶりには余裕が感じられた。
だが、２期目の知事選で掲げた「県外移設」の公約撤回ではないか。この点に質問が集中すると、一変した。
午後３時過ぎ、足を引きずり、眉間（みけん）にしわを寄せて仲井真弘多知事は会見場に現れた。冒頭、用意した紙を約１５分かけて読み上げた。「目が悪いものですからご容赦ください」。口ぶりには余裕が感じられた。
だが、２期目の知事選で掲げた「県外移設」の公約撤回ではないか。この点に質問が集中すると、一変した。
エジプト各地でデモ衝突 ５人死亡、２６５人逮捕
カイロで２７日、デモ行進するムルシ前大統領支持派の人たち＝ＡＰ。４本指のマークは、暫定政権反対のシンボルになっているという
【エルサレム＝山尾有紀恵】エジプト各地で２７日、イスラム教の金曜礼拝後に、ムルシ前大統領の出身母体のイスラム組織ムスリム同胞団支持者らによる抗議デモがあった。ＡＰ通信によると、全土で５人が死亡。内務省の発表では２６５人が逮捕された。同胞団が「テロ組織」に指定されたことで、反発が広がっている。
暫定政権側は、２５日に同胞団をテロ組織に指定したことに伴い、同胞団のデモ参加者には刑法で禁錮５年の罪を適用すると発表していた。首都カイロ近郊では、観光地のピラミッドに近いギザの路上やナスルシティーのアズハル大学の寮で衝突があり、治安部隊が催涙ガスでデモ隊を排除した。
暫定政権側は７月の軍クーデター後、多くの同胞団幹部を逮捕。来月には改正憲法案の国民投票が行われるが、それに続く大統領選と議会選でも同胞団とその支持者は事実上排除されることになり、国民の分裂は一層深まりそうだ。
暫定政権による露骨な行動に、世俗・リベラル派からも反発が出ている。青年組織「４月６日運動」は２６日にフェイスブック上で、「テロ組織指定は誤った決定で、さらなる暴力と憎しみを生むだけだ。同胞団とその支持者もエジプト国民だ」との声明を発表した。
暫定政権側は、２５日に同胞団をテロ組織に指定したことに伴い、同胞団のデモ参加者には刑法で禁錮５年の罪を適用すると発表していた。首都カイロ近郊では、観光地のピラミッドに近いギザの路上やナスルシティーのアズハル大学の寮で衝突があり、治安部隊が催涙ガスでデモ隊を排除した。
暫定政権側は７月の軍クーデター後、多くの同胞団幹部を逮捕。来月には改正憲法案の国民投票が行われるが、それに続く大統領選と議会選でも同胞団とその支持者は事実上排除されることになり、国民の分裂は一層深まりそうだ。
暫定政権による露骨な行動に、世俗・リベラル派からも反発が出ている。青年組織「４月６日運動」は２６日にフェイスブック上で、「テロ組織指定は誤った決定で、さらなる暴力と憎しみを生むだけだ。同胞団とその支持者もエジプト国民だ」との声明を発表した。
（皇族方の素顔）女性皇族のハレの日ファッション
秋の園遊会に参列した（左端から）長嶋茂雄さん、ちばてつやさん夫妻、中村吉右衛門さん夫妻、三浦雄一郎さん夫妻、由紀さおりさん姉妹＝１０月３１日、東京都港区の東宮御所、河合博司撮影
シルバー、アイボリー、鮮やかな緑に水色……。１０月末に東京・元赤坂の赤坂御苑であった園遊会。「三笠山」と呼ばれる芝生の丘の上に天皇、皇后
両陛下がお出ましになり、皇族方が続きます。思わず、華やかな服装の女性の皇族方に目を引かれました。式典行事や芸術鑑賞の場などでは女性皇族の装いに注
目が集まります。今秋の園遊会で目にしたファッションを中心に、女性皇族方の装いに注目してみました。
まずは皇后さま（７９）。シルバーのブラウスにタイトスカート。ブラウスの両サイドには黒地を採り入れ、きりりとした印象です。
長年皇室を取材し、女性皇族の着こなしにも詳しい文化学園大学の渡辺みどり客員教授は「バイカラー使いは流行です。両サイドに別の色を差し込むス タイルは今季の『ポール・スミス』風ですね」と言います。渡辺さんによると、皇后さまは２０代のころから、パンタロンやミニスカート、マタニティードレス など流行のスタイルを次々と着こなし、「常に同世代のファッションリーダー」。最近では、若い女性皇族を引き立てるよう落ち着いた色を選びつつ、さりげな く流行を採り入れているように見受けられるといいます。
まずは皇后さま（７９）。シルバーのブラウスにタイトスカート。ブラウスの両サイドには黒地を採り入れ、きりりとした印象です。
長年皇室を取材し、女性皇族の着こなしにも詳しい文化学園大学の渡辺みどり客員教授は「バイカラー使いは流行です。両サイドに別の色を差し込むス タイルは今季の『ポール・スミス』風ですね」と言います。渡辺さんによると、皇后さまは２０代のころから、パンタロンやミニスカート、マタニティードレス など流行のスタイルを次々と着こなし、「常に同世代のファッションリーダー」。最近では、若い女性皇族を引き立てるよう落ち着いた色を選びつつ、さりげな く流行を採り入れているように見受けられるといいます。
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