「こいつ誰や」ふらつく映像端緒 遺棄容疑者いまだ黙秘
遺体発見から一夜明けた24日、死体遺棄容疑で逮捕された君野康弘容疑者(47)は、兵庫県警の捜査線上に浮かんでいた人物だった。身元が確認された神戸市長田区の小学1年生、生田美玲(いくたみれい)さん(6)を知る人たちは、その死を悼んだ。
「こいつ、誰や」
捜査員は防犯カメラの映像に目をとめた。行方不明当日の11日午後3時15分ごろの映像に、女児の後ろを歩く男の姿が映っていた。捜査関係者によると、男は酒を飲んでふらふらしているような様子を見せ、「違和感」(捜査関係者)があった。それが、君野容疑者だったとみられている。
住民によると、君野容疑者は1~2年前から神戸市長田区長田天神町1丁目のアパートで暮らすようになった。遺体が見つかった雑木林から約30メートルしか離れておらず、アパートわきの階段を上がっていくと現場にたどり着く。
県警によると、行方不明になってから5日後の16日、捜査員が君野容疑者のアパートを訪ねた。本人の承諾を得て室内に入ったが、手がかりは得られなかったという。
だが、23日午後4時過ぎ、捜査は進展する。捜査員が異臭に気づき、ポリ袋に入った遺体を発見。その中に君野容疑者の診察券が入っていたという。
「こいつ、誰や」
捜査員は防犯カメラの映像に目をとめた。行方不明当日の11日午後3時15分ごろの映像に、女児の後ろを歩く男の姿が映っていた。捜査関係者によると、男は酒を飲んでふらふらしているような様子を見せ、「違和感」(捜査関係者)があった。それが、君野容疑者だったとみられている。
住民によると、君野容疑者は1~2年前から神戸市長田区長田天神町1丁目のアパートで暮らすようになった。遺体が見つかった雑木林から約30メートルしか離れておらず、アパートわきの階段を上がっていくと現場にたどり着く。
県警によると、行方不明になってから5日後の16日、捜査員が君野容疑者のアパートを訪ねた。本人の承諾を得て室内に入ったが、手がかりは得られなかったという。
だが、23日午後4時過ぎ、捜査は進展する。捜査員が異臭に気づき、ポリ袋に入った遺体を発見。その中に君野容疑者の診察券が入っていたという。
成人3割がエイズ感染の王国 一夫多妻の風習、温床に
成人の約3人に1人がエイズウイルス(HIV)に感染している南部アフリカの王国スワジランド。世界で最も感染率が高いとされる小さな国を訪ねると、一夫多妻制といった固有の文化と風習が、感染予防の妨げとなっている現実が見えた。
8月下旬、首都ムババーネ近郊。国内全土の集落から、少女や、未婚で子どものいない成人女性らが長さ約2~3メートルの「リード」と呼ばれるアシを持ち、王宮目指して行進してきた。
その数、約8万人。裸の上半身に伝統的な飾りを身につけ、「今こそ王家に集う時」などと足を踏みならして歌う。王家への忠誠を示し、女性たちの連 帯を深めるため、年に1度開かれる「リードダンス」と呼ばれる祭りだ。古来の風習を取り入れて、1940年代に始まったとされる。
女性たちは王宮にアシを献上すると近くの競技場に移り、観客席にいる国王ムスワティ3世(46)の前で踊りを披露した。終盤には国王も競技場に下り、駆け足で女性たちを見て回る。
女性たちがリードダンスに熱狂するのは、国王が毎年のように、この祭りを通じて新たな妃を選んできたからだ。一夫多妻制の風習が残るスワジランドで、国王の妻は14人いるといわれる。見初められれば、裕福な暮らしが約束される。
参加者の一人、ノジコ・ンバータさん(18)は「リードダンスは母国の文化。参加できて誇りに思う」。ノシミロ・ワイトロンさん(19)は「来年こそ、妃に選ばれたい」と笑った。
■避妊や検査を見下す風潮
ところが、この固有の祭りは、HIV感染率を世界一にまで高めてしまった「象徴」ではないかとの声もある。
2011年の政府統計によると、成人(18~49歳)の感染率は31%。特に30~34歳の女性では54%、35~39歳の男性では47%だ。「ここまで広まってしまった原因の一つに、この国の文化や風習があることは否めません」。現地でHIV対策に取り組む国際協力機構(JICA)の持田敬司調査員は話す。
一夫多妻制の風習が残るスワジランドでは、男性の多くが、交際している女性の数を誇ったり性交渉の回数を自慢したりする傾向がある。その一方、避妊したりHIV検査に行ったりすることを見下す風潮があるという。
既婚の中年男性と10代の少女が交際することも、当たり前のように行われている。男尊女卑の傾向も強く、レイプや家庭内暴力が後を絶たない。
8月下旬、首都ムババーネ近郊。国内全土の集落から、少女や、未婚で子どものいない成人女性らが長さ約2~3メートルの「リード」と呼ばれるアシを持ち、王宮目指して行進してきた。
その数、約8万人。裸の上半身に伝統的な飾りを身につけ、「今こそ王家に集う時」などと足を踏みならして歌う。王家への忠誠を示し、女性たちの連 帯を深めるため、年に1度開かれる「リードダンス」と呼ばれる祭りだ。古来の風習を取り入れて、1940年代に始まったとされる。
女性たちは王宮にアシを献上すると近くの競技場に移り、観客席にいる国王ムスワティ3世(46)の前で踊りを披露した。終盤には国王も競技場に下り、駆け足で女性たちを見て回る。
女性たちがリードダンスに熱狂するのは、国王が毎年のように、この祭りを通じて新たな妃を選んできたからだ。一夫多妻制の風習が残るスワジランドで、国王の妻は14人いるといわれる。見初められれば、裕福な暮らしが約束される。
参加者の一人、ノジコ・ンバータさん(18)は「リードダンスは母国の文化。参加できて誇りに思う」。ノシミロ・ワイトロンさん(19)は「来年こそ、妃に選ばれたい」と笑った。
■避妊や検査を見下す風潮
ところが、この固有の祭りは、HIV感染率を世界一にまで高めてしまった「象徴」ではないかとの声もある。
2011年の政府統計によると、成人(18~49歳)の感染率は31%。特に30~34歳の女性では54%、35~39歳の男性では47%だ。「ここまで広まってしまった原因の一つに、この国の文化や風習があることは否めません」。現地でHIV対策に取り組む国際協力機構(JICA)の持田敬司調査員は話す。
一夫多妻制の風習が残るスワジランドでは、男性の多くが、交際している女性の数を誇ったり性交渉の回数を自慢したりする傾向がある。その一方、避妊したりHIV検査に行ったりすることを見下す風潮があるという。
既婚の中年男性と10代の少女が交際することも、当たり前のように行われている。男尊女卑の傾向も強く、レイプや家庭内暴力が後を絶たない。
地下鉄名古屋駅、大雨で浸水 一部区間で運転見合わせ
名古屋市営地下鉄東山線の名古屋駅で25日午前3時ごろ、大雨であふれた水が構内に入り、最大約15センチの深さまで水がたまった。現在水は引きつつあるが、同線は始発から運転できなくなり、午前8時10分現在、岩塚―池下まで運転を見合わせている。
ダイエーの看板に未練なし イオン、垣根越えた再建急ぐ
「ドラスチックな改革は、ダイエーも上場していると難しい」「グループ全体の屋号を整理する段階に来ている」
イオンの岡田元也社長は24日、記者会見でこう淡々と語った。「よい品をどんどん安く」をモットーに、小売業で初めて売上高1兆円を突破したダイエー。「セービング」などのプライベートブランド(PB)も広めたかつての小売りの王者の看板をなくすことに、ためらいは見せなかった。
この日、ダイエーは15年2月期の業績予想を下方修正した。営業損益は20億円の黒字から一転して65億円の赤字に見直した。
イオンの岡田元也社長は24日、記者会見でこう淡々と語った。「よい品をどんどん安く」をモットーに、小売業で初めて売上高1兆円を突破したダイエー。「セービング」などのプライベートブランド(PB)も広めたかつての小売りの王者の看板をなくすことに、ためらいは見せなかった。
この日、ダイエーは15年2月期の業績予想を下方修正した。営業損益は20億円の黒字から一転して65億円の赤字に見直した。
TPP日米閣僚会談、物別れ 年内合意不透明に
米ワシントンで行われていた環太平洋経済連携協定(TPP)をめぐる日米閣僚会談が現地時間24日、終わった。甘利明TPP相は会談後、記者団に対し「当方は柔軟性のある案を提示したが、さらなる進展を得ることはできなかった」と語り、物別れに終わったことを明らかにした。
甘利氏は会談前、今回で日米合意のめどがつけられなければ、「(TPP全体の)年内の大筋合意に赤信号がともる」と強調していた。次回の会談の開催は未定で、年内合意は不透明な状況になった。
「認知症では」不明の母、捜す息子の後悔 大介護時代
■父よ母よ、どこに:下
母は認知症のために家に戻れなくなったのではないか――。行方不明になった母の帰りを3年間待つ男性がいる。仕事に追われ、母の「SOS」に気づくことができなかった。そんな後悔を胸に、捜し続ける。
■捜して3年「罪滅ぼし」で介護の道
静岡県富士宮市の芹沢史季(しき)さん(51)の母・小夜子さん(82)は2011年7月10日、市内にある父の入院先の病院を出た後、行方がわからなくなった。
「お父さんの様子がおかしい」。糖尿病を患う父のことで、母からそう電話があったのは、行方不明になった日の前日だった。
芹沢さんは当時、神奈川県横須賀市に住み、勤め先では管理職として多忙な日々だった。仕事中で手が離せず、2時間後にかけ直した。すると母は「お父さんは寝てる。私はテレビを見てるよ」といって笑った。「笑ってるぐらいだから大丈夫だろう」。戸惑いながら電話を切った。
ところが翌日朝、また母から「お父さんが大変だ」と電話があった。
「昨日は大丈夫だって言ったじゃない」「昨日、電話なんかした?」
母は認知症のために家に戻れなくなったのではないか――。行方不明になった母の帰りを3年間待つ男性がいる。仕事に追われ、母の「SOS」に気づくことができなかった。そんな後悔を胸に、捜し続ける。
■捜して3年「罪滅ぼし」で介護の道
静岡県富士宮市の芹沢史季(しき)さん(51)の母・小夜子さん(82)は2011年7月10日、市内にある父の入院先の病院を出た後、行方がわからなくなった。
「お父さんの様子がおかしい」。糖尿病を患う父のことで、母からそう電話があったのは、行方不明になった日の前日だった。
芹沢さんは当時、神奈川県横須賀市に住み、勤め先では管理職として多忙な日々だった。仕事中で手が離せず、2時間後にかけ直した。すると母は「お父さんは寝てる。私はテレビを見てるよ」といって笑った。「笑ってるぐらいだから大丈夫だろう」。戸惑いながら電話を切った。
ところが翌日朝、また母から「お父さんが大変だ」と電話があった。
「昨日は大丈夫だって言ったじゃない」「昨日、電話なんかした?」
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