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Tuesday 8 July 2014

The Asahi Shinbun 9-July-2014


ブラジル、6分間で崩壊 突如4失点「説明できない」

 

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(8日サッカーW杯ブラジル1―7ドイツ

立ち上がりの11分にCKから手痛い失点をした。
 しかし、それはブラジルにとって、まだ非情な結末への序章に過ぎなかった。
 1点を追って攻めに出る。いつものように左SBのマルセロがタッチライン際を駆け上がる。思い切った攻撃参加がチームを動かしてきた。前がかりになる分、カウンターを食らうリスクは承知の上だ。
 それが裏目に出た。
 前半23分、外から中央に走り込むミュラーにマルセロはついていけない。ゴール前のパス交換から2失点目。1分後にはやはりマルセロの背後を突かれ、クロスから3点目を失う。
 「わずか6分の間に4点も取られるのは普通のことではない。なにが起きたのか説明できない」。スコラリ監督の言葉はあまりに正直だ。
 ピッチに動揺が広がっていく。MFフェルナンジーニョが軽率なミスから自陣でボールをさらわれ、0―4。3分後には、またも速攻で中央突破を許した。あっという間にゴール前まで侵入されて、5失点目。出場停止の主将チアゴシウバの代役だったDFダンチが「完全に気持ちが切れていた」と振り返った。






ブラジルぼうぜん「王国の恥」 監督「国民に謝罪する」

 

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(8日サッカーW杯ブラジル1―7ドイツ
 サッカー王国が、ぼうぜんとなった。
 エースのネイマール(22)をけがで、主将のチアゴシウバ(29)を出場停止処分で欠いたブラジルは、前半11分に先制点を許すと、23分にクローゼに2点目を決められた。集中力が途切れ、守備陣が棒立ちになる。ここから6分で、立て続けに3点を失った。
 スタンドではブラジルファン同士のつかみ合いや殴り合いが起きた。選手に向けた「くそったれ」コールも巻き起こった。会場近くに住む医師レオナルド・アラウージョさん(32)は「言葉もない。ブラジルは楽しみが少ない国で、サッカーが数少ない楽しみなのに……」。
 リオデジャネイロのパブリックビューイング会場。ドイツが先制すると、「何をやっているんだ」とヤジが飛んだが、3点目以降は静まりかえり、放心状態のサポーターも。前半が終わると、約半数が会場を出た。会社員のレイトン・ホマンさん(31)は「こんな展開になるなんて。これ以上、ドイツのゴールを見たくない」と肩を落とし、家路についた。





ドイツ、容赦なき猛攻 盤石の展開、喜び控える配慮すら

 

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(8日サッカーW杯ブラジル1―7ドイツ

瞬く間に4得点。ドイツの容赦ない猛攻だった。
 先制後の前半23分、流れるようなパス回しからFWクローゼがチーム2点目。その時点で、DFフンメルスは「ブラジルは混乱しているように見えた」。ドイツは一気にたたみかけた。
 前半24分、右サイドからのDFラームのクロス。FWミュラーは空振りしたが、その後ろに走り込んだMFクロースがシュートを決めて3点目。前半29分には、DFフンメルスまでもが最終ラインからドリブルで持ち込んだ。最後はMFケディラが決めて5点目。意気消沈したブラジルを圧倒し、勝負を決めた。
 後半にも途中出場のFWシュルレが2得点を追加するなど盤石の試合運びだった。多くの選手が走り回ってパスコースを作り、チャンスを広げた。その戦いぶりにブラジル人サポーターも脱帽、試合終盤には、ドイツのパス回しに「オーレ」とかけ声がかかった。






沖縄本島地方に大雨特別警報 12日にかけ本州縦断か

 大型で強い台風8号の影響で、気象庁は9日朝、大雨特別警報沖縄本島地方に改めて発表した。7日夜から8日にかけて沖縄県内に発表していた特別警報は9日未明にいったん解除していた。台風は強い勢力を保ったまま10日に九州に上陸し、12日にかけて本州を縦断する可能性もある。
 台風は9日午前11時現在、東シナ海を時速20キロで北へ進んでいる。中心気圧は965ヘクトパスカル、最大風速は35メートル。沖縄では暴風域を脱した9日早朝から再び雨が強まり、読谷村では朝までの24時間雨量が386・5ミリ、1時間雨量が96・5ミリに達し、観測記録を更新した。台風の影響で前線が活発化したため新潟県などでも大雨となり、新潟市で午前7時過ぎまでの1時間に65ミリ、新潟県佐渡市で同10時前までの1時間に64ミリと、いずれも観測記録を更新した。
 10日午前6時までの24時間雨量は九州や四国で300ミリ、北陸や東北も150ミリと予想される。
 気象庁は今回、「中心気圧910ヘクトパスカル以下」などの台風の基準に基づき沖縄県内に大雨、暴風、波浪、高潮の特別警報を発表したが、9日午前3時前にすべて解除。その後、雨量が「数十年に1度」の基準に達し、4時間半後に再び大雨特別警報を出した。同庁は「台風が停滞し雨雲が予想以上にかかった。解除した時点では予測できなかった」としている。






拳銃?持ち病院に立てこもり 入院患者「死んでやる」

 岡山県警に入った連絡によると、9日午前8時50分ごろ、岡山県美作市湯郷の福井医院で、入院中の職業不詳の男(52)を兵庫県警の捜査員が訪ねたところ、男が拳銃のようなものを取り出し、「死んでやる」などと叫びながら病院内に閉じこもった。
 岡山県警によると、事件発生時、病院内には職員30人、入院患者など約30人がいたが、全員が病院の外に避難しており、人質はいないという。兵庫県警は組織犯罪処罰法違反容疑で任意同行を求めようとした。捜査員が病院内で説得しているという。






 ロックコンサート、頭ふりすぎ脳内出血 ドイツの男性


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 ロックバンドのコンサートで頭を激しく振ったドイツの男性(50)が、硬膜下血腫と診断されていたことがわかった。音楽に合わせて頭を振る動作が原因の診断例は初めてという。ドイツのハノーファー医大が、英医学誌ランセット(電子版)に発表した。
 論文によると、男性は英国のヘビーメタルバンド「モーターヘッド」のコンサートに参加。約2週間後から頭痛がひどくなり、2013年1月にハノーファー医大を受診。CT検査で頭部右側に硬膜下血腫が確認された。手術で血腫を取り除き、約2カ月後に回復した。
 硬膜下血腫は、頭部をぶつけたときなどに脳内で出血して起きることが多いが、男性は頭部をぶつけておらず、コンサートで音楽に合わせて頭を激しく 振り続けたことで、脳を覆う膜と脳の間で出血したとみられる。この動作によるけがは、むち打ちや首の骨の損傷などが報告されているが、硬膜下血腫は初めて という。
 モーターヘッドは、激しいリズムが特徴のヘビーメタルを代表するロックバンド。スピードが速い曲は、毎分200拍に達するという。(ワシントン=小林哲)






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